Vol. 16

友情結婚とお金の話

投稿日

2023.02.12

こんにちは。カラーズに入会し、友情結婚(成婚退会)しました、佐藤です。
今回は「お金」がテーマです。友情結婚だけに関わらず、結婚すると自分だけでなく家族の財産としてお金の管理は大事になってきます。どのように家計管理をしているか、また、どのようなルールを決めたかをご紹介します。

目次

金銭感覚の確認は大事!

以前、「Vol.2 結婚相手選び、『ココ』を見ました」でも記載をしたのですが、友情結婚活動中、話し合い期間のときは金銭感覚を確認することをおすすめします。
一緒に生活する際、生活水準が合っていないとお互いストレスになると思います。例えば、自分なら食費にこれくらいしか使わないと思っていても、相手は物凄く高額な物を買ってきた…ということがあるかもしれません。それはどちらが悪いというわけではなく、それまでの生活水準や環境に左右されるので、仕方ないことでもあり、変えていくのも大変です。
話し合い期間中は、ぜひ一緒にお買い物に行ってみてください。その際、相手がどれくらいの金額なら普通に出すのかを見て欲しいと思います。
私は高橋さんとショッピングセンターに行ったとき、見ていた服のブランドや、実際に購入した金額を確認して「金銭感覚同じくらいかも」と安心していました。実際一緒に住んでいて、そんな安物買うの?とか、高すぎるよ!というズレは全く感じません。

生活費の負担割合

結婚してすぐの時、家計管理をどうするか話し合いをしました。その前に、二人で暮らすと生活費がどれくらいかかるのかわからなかったので、まずはお互い同じ額(貯金も兼ねていたので、大きい金額でした)を共有口座に入れて、数ヶ月生活してみました。すると、大体どれくらい使うんだなというのがわかったので、それを収入比で按分して、共有口座に入れていくようにしました。
例えば、生活費で1ヶ月50万円必要だったとします。私と高橋さんの収入比が、2:3だったとき、私は20万円、高橋さんは30万円共有口座に入れていく、というイメージです。
固定費は夫で食費などの変動費は妻、という分け方もよく聞きますが、変動費の方が負担があるように思いました。また、ある程度自分の手元にもお金を残したかったのもあり、必要な生活費だけを入れるやり方に落ち着きました。

収入はお互い公開し合う

私と高橋さんは共働きですが、毎月の収入はもちろん、ボーナス額も公開し合っています。
話し合い期間中、話し合いシートに年収の項目があったので大体の年収額は知っていましたが、手取りがいくらになるかはわからなかったので、前述した家計管理の話し合いのときに給与明細を見せ合って手取り額を確認しました。また、ボーナスが入ったら都度公開し合っていました。
私自身は収入を見せることに躊躇いはなかったのですが、嫌な人もいるかもしれません。高橋さんは躊躇いなく見せてくれたので、過少申告しているのではと疑うことなく、協力してお金を貯めていこうという連帯感が生まれたように思います。
また、お互いの貯金額は正確な額までではないものの、大体どれくらいあるというのも確認しています。保険や携帯代にどれくらい払っているのかも大体把握しています。

子どもが産まれてからの家計管理

二人で暮らしていたときは、前述の通り生活費を収入で按分して共有口座に入れていました。
子どもが産まれるとなったとき、ふとその家計管理でいいのかと不安になり、一度ライフプランニングをしてみることにしました(私がFPの資格を持っています)。すると、子どもの教育費が思ったより貯められないのでは、という試算になりました。
生活費+少し貯金できる額を共有口座に入金するやり方だと、貯金がそこまで貯まらないことがわかりました。子どもが産まれたらもっと日々の出費がかさみます。個人の貯金に入っているお金を、もう少し共有の貯金に回さないと厳しいと危機感を覚えました。
結果、お小遣いを月いくらと決めて、残った全額を共有口座に入れるやり方にした方が教育費が貯められると思い、高橋さんに提案しました。ライフプランニングを見せたことで高橋さんにも危機感が生まれたのか、協力的に提案を受け入れてくれました。
お小遣い費は無理ない範囲として、少なすぎず多すぎない金額を話し合い、納得いく形で家計管理を変えました。今もそのやり方にしていますが、自分自身にも貯金はできるし、共有口座にも貯金出来ているので、結果的に良かったのかなと思います。

日々の家計管理

二人暮らしの時はレシートを貯めておき、一週間に一回私がまとめて家計簿アプリに入力し、月末に高橋さんに連携する形をとっていました。今月は食費が少なかったね、イベントがあったから外食費が多かったね、等と簡単な振り返りもしていました。
家計管理を私が担当することは、特に負担ではありませんでした。FP資格を持っていたのでお金関係に明るかったことや、私自身もそういう作業が好きだったので、高橋さんも信頼して任せてくれていました。
子どもが産まれてからは、一緒に家計簿をつけるようになりました。Google スプレッドシートで家計簿のフォーマットを作り、共同編集にすることで高橋さんも家計簿に入力してくれるようになりました。このやり方だと私が入力する時間が減り、高橋さんも好きな時に家計簿が見られるので良かったと思います。
高橋さんはお金を使う趣味もなく浪費家ではないのですが、私よりはお金に興味がありません。貯金が減っていなかったら良いくらいの管理しかしていなかったので、共有口座が目に見えることで当事者意識を持って買い物などもしてくれるようになったと思います。

大きな出費があるとき

例えば、家具家電などの大きな出費が急に発生ときは、共有口座に貯まっている貯金を使うこともあれば、お互いの貯金から同額を出し合ったりもしています。
定期的に決まっている大きな出費(車検代など)は、毎月積み立て貯金をしています。そうすることで、ひと月で大きな額が引き去られることなく、貯金額も大幅に下がることはありません。
子どもが産まれて家計管理を変えたと言いましたが、その時に定期的な大きな出費についても出し合いました。いずれは車を買い替えたいよね、慶弔費も積み立てたいよね、と項目を出して貯めるようにしています。

何より「協力」が大事

お金の話って、なかなかしづらいですよね。
友情結婚にも色々な形があり、籍は入れたけどあとは個人で自由に生活するというスタイルの方もいらっしゃると思います。私たちのような、子どもを育てるという共通意識がある家庭であれば、ぜひ積極的にお金の話をして欲しいです。
自分が自由に使うお金も、ある程度欲しいですよね。それをギリギリまで切り詰めてしまうと、日々が楽しくなくなります。それがどれくらいの水準なのか、どうしたらお互いの生活が豊かになり、将来も不安なく過ごしていけるのか、話し合いを重ねて欲しいです。
お金の話はどうしてもピリピリしてしまいがちです。収入差が大きい程、高収入の方の声が大きくなりがちです。けれど、相手のことを思いやって、自分自身も「嫌な言い方になっていないか」など振り返りつつ、円満な話し合いをして欲しいと思います。
お金の話ができると、いくら貯まったらどこに行こうとか、協力する事も増えてより良い関係性になっていくのではないでしょうか。

sato
著者:佐藤

10代でノンセクシャルを知り、20代で恋愛結婚はできないと断念。一念発起してカラーズに入会後、友情結婚(成婚退会)しました。人工授精で子どもを授かり、現在は夫の高橋さんと協力しながら子育て真っ最中。元友情結婚活動者、結婚当事者のリアルな姿をお届けします。