Vol. 1

アセクシャルの私が結婚して家族を持った話

投稿日

2023.06.02

更新日

2024.06.05

初めまして、KECHUKO(けちゅこ)と申します。
縁あって成婚者ブログに参加させて頂ける事になりまして、拙い私の文章を載せて頂き、カラーズさんの懐の深さに感謝致します。
私は2018年にカラーズさんに入会し、2019年に成婚退会させて頂きました。
アセクシャルである私が、なぜ結婚したいと思ったのか。
性自認のキッカケや、カラーズさんに入会から現在に至るまでの経緯などをお話しさせて下さい。

目次

自己紹介

私はアセクシャルです。
アセクシャルとは、他者に恋愛感情や性的欲求を抱かない人の事を言います。
簡単に言うと、私は「恋愛感情が無いしSEXもしたくない」人なんです。
恋愛感情が無い、と聞くと、ロボットみたいで冷たく感じるかもしれません。でも私は恋愛感情は確かに無いですが、パートナーや子供、自分の家族の事は愛しています。
はじめてのおつかいの出だしの音楽が流れたらチャ〜チャチャ〜チャ〜くらいで泣きそうになりますし、海に飛び込むコーギーの動画はいまだに検索して見て癒されてますし(コーギー腹打ちで検索してみて下さい、可愛いです)、コナンの解決編で犯人が動機を語るところは全く共感できませんし(元彼が自分好みの髪型じゃないからという理由で殺された人いました)、花はすぐ枯らします。水あげてるのに。
どこにでもいる普通の人なんです。

異常者じゃないと思いたかった10代

私がアセクシャルだと気付いたのは20代後半になってからでした。
ここからしばらく自分語りになってしまいますが、私は中学生あたりから恋バナについていけず、周りとの温度差を感じていました。適当に話を合わせてやり過ごしていました。高校生になったあたりから、自分は何かの精神疾患なのかも?とか、記憶に無いだけで大きなトラウマになるような出来事が幼少期にあったんじゃないか?何か原因があるのではないか?と色々と自問自答していました。
そして、異性にときめかない自分はレズビアンなのかもしれない、と思うようになりました。今まで同性にときめく事もありませんでしたが、「友達の事をそんな風に見てはいけない」と心のどこかで自分の感情に蓋をしていたのかもしれない、と自己分析していました。
レズビアンだと思う事で、自分は異常者じゃないと思いたかったのかもしれません。

アセクシャルだけど結婚を考えた彼がいました

もしかしたら好きになれるかもしれない、と思い、同じ高校の人と付き合う事もしました。好きにはなる事はできませんでしたが、別れられず、5年間ほどお付き合いする事になってしまいました。なぜ別れられなかったのかと言うと、彼の存在がカモフラージュになって、自分が社会に溶け込めている(と当時は思っていた)人生から抜け出せなかったからです。
当時の彼の優しさにつけこみ、「SEXが怖いからしたくない」と定期的に言ったりして、そういう雰囲気にならないようにして、のらりくらりとかわしていました。
彼の存在も相まって、周りから気付かれないまま、10代は過ぎて行きました。
20代前半、周りがどんどん結婚していく中、私も彼との結婚を考えるようになりました。そんな中、彼から「実家に招待したい」と言われ、私も覚悟を決めました。
私の事を思って5年間も手を出さずに我慢してくれている、その優しさに対して私も恩を返さなければ、という気持ちもありました。
今までも「家族に紹介したい」と何度か誘われていましたが、ずっとかわし続け、ついに訪れた彼の実家。とても優しそうなご両親が出迎えてくれました。食事も盛り上がり、中盤に差し掛かった頃、ふと彼のお母さんから「KECHUKOちゃん、式場は●●だけどいいよね?」と言われました。聞いた事のない式場名でした。聞くと、式場はもう抑えてあるとの事。また、結婚後の家も某建物内に用意してあるから、と。
最初は、「そこまでしてくれるんだ!ありがたいな〜」と思って聞いていたのですが、途中から、「ん?」と思い始めました。私も知らなかったのですが、彼のご家族はみなさん、とある宗教の熱心な信者でした。WOW…
その後、私からお別れを言ったのですが、正直、罪悪感を感じずに別れる事が出来てほっとした自分がいました。

アセクシャルだと自認した日

「仕事が忙しくて〜」と仕事を言い訳にして自分の将来を考える事から逃げていた20代後半。たまたまスマホをいじっていたら「アセクシャル」というワードを目にしました。
恋愛感情が無い、性的な欲求を抱かない、などが書かれてあって、「まさに自分はこれだ!」と思いました。自分の長年のモヤモヤが言語化されていて、頭の中にかかっていた霧が、ぱあっと晴れた気分でした。SNSでアセクシャルと検索すると、スマホに小さな画面の中にこんなにたくさんの同志が存在していたのか、と驚き、同時にとても嬉しく思いました。
思えば自分の人生のターニングポイントだったなぁ、と思います。

アセクシャルである私がなぜ結婚したいと思ったのか

私は子供は好きでしたが、結婚願望は元々そんなに無く、旅行や趣味に没頭する私の事を周りは「KECHUKOが結婚するイメージが湧かない」などと言っていました。つい最近も、当時働いていた会社の人から「いまだに君が結婚して子供もいるのが信じられない」と言われました。どんだけ独身を謳歌していたのでしょうか私は(笑)
話がずれましたが、その頃、兄弟の結婚や育児を間近で見ていて、「家族っていいな」と思う事が増えるようになりました。お互い支え合う夫婦って素敵だな、子供の笑い声は癒されるし。でも自分は家族がもてないから、せめて親兄弟の支えになるぞ、と、人生の梶をいらぬ方向へ切っていました(笑)
アセクシャルというワードを知った日、仕事の合間にアセクシャルの方のブログやエッセイを色々検索していたら、カラーズさんの友情結婚HPに辿り着きました。
諦めていた自分の家族が持てるかもしれない、と胸が高鳴り、その日は仕事にあまり集中できませんでした(笑)

カラーズ入会へ

すぐに入会面談の予約を入れて、中村さんとオンラインでお話しさせて頂き、初めて人に打ち明けた事で解放感を感じました。
勢いで入会しようとしていましたが、中村さんとお話しさせて頂いた事で、少し冷静になれて、しばらくまた自問自答する日々を過ごしました。
仕事が忙しかったのもあり、悩んだ挙句、3ヶ月ほど経ってから入会させて頂きました。
(入会相談参加を迷われいている方は、友情結婚適正診断をお勧めします>>)

現在の私

婚活当時、西日本のとある地方に住んでいた私ですが、結婚を機に転居し、現在は東日本のとある地方に住んでいます。
パートナーと2人の子供に恵まれ、家族4人、慌ただしくも幸せな毎日を過ごしています。
結婚して4年経ちましたが、友情結婚って普通の結婚と変わらないよな、と実感しています。
むしろ友情結婚の方が相手に対して気を遣うので、上手くいくのでは、とさえ思う事もあります。
ちなみに、子供2人の妊活方法はシリンジという方法を選択しました。妊活の事などもいずれ深掘りしてブログで書いていくつもりです。
長々と自分語りをさせて頂きましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
みなさんの婚活が上手くいくよう祈っています(マウント取ってるように聞こえたらすいません・・・)。。

kechuko
著者:けちゅこ

アセクシャルで二児の母。 2018年にカラーズ に入会し、7ヶ月間の活動を経て、現在のパートナーと出会い、成婚退会。シリンジでの妊活経験や、アセクシャルである事の悩みなど、マイノリティだからこそ、この経験をもっと共有していくべきでは、と思い、ブログに参加する事に。名前の由来は娘のおしりの呼び名から。