Vol. 7

友情結婚に共通事項は必要か

投稿日

2022.05.21

更新日

2022.08.12

こんにちは。カラーズに入会し、友情結婚(成婚退会)しました、佐藤と申します。

友情結婚活動をされている方は、初めてお相手の方とお会いしたときに、まずお相手のお人柄を知ることはもちろんのこと、「話し合いシート」を読んで自分との共通事項を探すのではないでしょうか。
例えば、趣味や考え方、好き嫌いなど…。もし、それらが自分と違ったならば、その方とは話し合いを続けない方が良いのでしょうか。
私はそう思いません。けれど、その度合いによっては話し合いをやめるという選択肢もあると思っています。
私と高橋さんの場合をご紹介します。

目次

共通の趣味はない

私と高橋さんとでは、共通の趣味はありません。けれど、特に困ったことはありませんでした。
唯一、共通の趣味があった方が良かったかなと思ったのは、第三者への説明のときです。結婚前に友人に高橋さんとの共通の趣味があるか聞かれたことがあります。私は素直に、特にないと答えたのですが、友人からは「じゃあ普段は一緒に何して過ごしてるの?一緒にいて楽しいの?」と不思議がられました。
結婚相談所を利用して結婚をしたと言えればいいのですが、それ自体を伝えるのに抵抗があるときには、共通の趣味をきっかけに出会った、など言えそうですね。また、共通の趣味があった方が、だからお互い惹かれたのかな、と納得されやすいかもしれません。
お互いの趣味が生活にかかるウェイトが大きくなく、お金がかかるようなものではなかったので、生活に大きく干渉がなかったのも良かったです。

共通の趣味が無いにせよ、インドア派、アウトドア派などは同じ方が過ごしやすいのかなと思います。休日は別行動と割り切っていたり、どちらかに合わせても支障がないくらいであれば良いのですが、一方は外に出たい、一方は家でのんびりしたいと意見が分かれてしまうと、どちらかが無理をしなければいけないこともあるかもしれません。

好き・嫌いは大きく変わらない

好きなこと、嫌いなことは大きく変わらないように思います。
ひとまとめにすると幅広いですが、これまで生活してきて大きく意見が食い違ったことはありません。
例えば、部屋のインテリアのテイスト、音楽、テレビ、食の好みなどなど…。そういった小さなことでも、食い違いがあると落ち着かないですよね。
服装のジャンルなんかも、極端な例ですが一方はモノトーンで、一方は派手な感じが好きだと、並んで歩いたときに違和感があるかもしれません。話し合い期間でどんな洋服を着られるのかを見てみても良いかもしれません。
私たちはどちらかが譲ったりしたわけではなく、最初からそういうところにあまり好き嫌いの差を感じなかったように思います。
食については、これまでの生活環境が違ったので若干好みが分かれましたが、好みじゃないから食べないというわけではないですし、料理をする方の献立や味付けにすべてお任せするという方針になっています。

共通の話題は少なめ

今でこそ子どもがいるので、子どもの話が中心になることが多いですが、二人だけで過ごしていたときは共通の話題は少なかったです。
お互いの仕事は業種が違うので、こういうことがあった、と話してもピンとこないこともあります。また、交友関係も最初はわかっていないので、誰と何をして遊んだ、という話もあまり広がりませんでした。
私はテレビをあまり見る方ではないので、芸能人の話にも少し疎いところがありました。なので、高橋さんが「芸人の○○が面白かった」と話しかけてくれたとしても、「誰かわからない…」となってしまうこともありました。
一緒に住んでいると、だんだんお互いの好き嫌いがわかってくるので、例えば「高橋さんが好きなアーティストが○○のテレビに出てたよ」とか、「好きな○○のお店が○○にオープンするんだって」とか話を広げられるようになったように思います。
そういった意味では、共通の趣味があった方が話がしやすく、お互い打ち解けやすいのかもしれません。

共通事項の必要性

必ずしも共通事項がないといけないとは思いませんが、一つでも多くあった方が、関係が円満になりやすく打ち解けやすいのではないかと思います。
私は高橋さんと初めてお話したときに、よく見ているテレビや好きな芸能人、休日の過ごし方(インドア派、アウトドア派など)が似ているなぁと思い、一緒に住むというイメージをしやすく、プラスになりました。
共通の好きなことがあるかというよりも、嫌いなこと・苦手なことが一緒かどうかを重視された方が良いように思います。嫌いなこと・苦手なことは、自分が我慢するのも大変ですし、相手に合わせるのも苦痛になりやすいです。
例えば、私も高橋さんも綺麗好きな方なのですが、一方が掃除や整理整頓が嫌いだと共同生活が大変になりそうですし、お互いストレスが溜まりますよね。

違いを楽しむことも必要?

Vol.6でも書きましたが、違いがあることで面白さもあります。
今まで見ていなかったジャンルのテレビ番組を見てみたり、食べたことをない物を食べてみたり、スポーツを始めてみたり…。これまで自分ひとりで完結していた生活にパートナーが加わることで、世界がぐっと広がることもあります。それによって人生も豊かになりますし、新しい趣味が生まれるかもしれません。
結婚生活というのは、入籍して終わりではないと思っています。社会的な体裁のために結婚という事実があれば良いという人は別ですが、結婚して新しい生活を始めようと思ったからには、お互い良い相乗効果があった方がいいです。
趣味や好き嫌いが違うからこそ、一歩踏み込む余剰があるとも言えます。一緒にやってみない?どういうところが好きなの?など、より仲を深めるきっかけになるかもしれません。
自分を理解してもらうには、相手を理解すること。理解するためには、知ること、話すことが大事だと思っています。結婚生活がお互いにとってプラスなものになり、人生がより豊かに、鮮やかになるように、違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

sato
著者:佐藤

10代でノンセクシャルを知り、20代で恋愛結婚はできないと断念。一念発起してカラーズに入会後、友情結婚(成婚退会)しました。人工授精で子どもを授かり、現在は夫の高橋さんと協力しながら子育て真っ最中。元友情結婚活動者、結婚当事者のリアルな姿をお届けします。