Vol. 26

子有り希望なら考えておくべきこと

投稿日

2024.01.25

こんにちは。カラーズに入会し、友情結婚(成婚退会)しました、佐藤です。
私は「子ども希望」で友情結婚をしていました。今でこそパートナーである高橋さんと二人三脚で子育てをしていますが、すべてが順風満帆というわけではありません。
仕事や家事との両立、ライフプラン、子どもの成長…。悩んだり、困ったりすることもあります。
そこで、今回は友情結婚(成婚)する前に考えておいた方が良いこと・確認しておいた方が良いことや、子どもを育てるために準備しておいた方が良いと思ったことをご紹介したいと思います。

目次

ブライダルチェックは受けるべき?

実は、私も高橋さんもブライダルチェックを受けていませんでした。推奨はされていたものの、仕事も忙しいし、特に持病もなく家族も普通に子どもを産んでるから…とあまり自分事のように考えていなかったように思います。
今なら断言できます。絶対に受けた方が良いです!
結果的に、私も高橋さんも不妊の要因はなかったのですが、もし成婚退会後にどちらかに不妊要因があったとしたら、私は友情結婚を続けていただろうか…と時々考えることがあります。
私は特に子どもが欲しくて結婚をしたので、その大前提として「子どもを産めない」「授かれない」となったときに、結婚を続ける理由がなくなってしまうんですよね。養子縁組といった選択肢もありますが、パートナーの意見も必要ですので、話し合って養子縁組はしたくないという結果になる可能性もあります。
不妊といっても確率が低いだけかもしれませんし、不妊治療をして授かった人もたくさんいます。ですが、本当に確率がない、という状況だったら?と考えると、ブライダルチェックをしていなかった昔の自分にぞっとします。

育児休暇はとれる体制か

私は結婚を機に転居をすることになったため、転職しました。
子どもを授かることを前提にした友情結婚でしたが、結婚して間もないし、新しい生活や仕事に慣れるのが先だと思い、まだすぐには考えていませんでした。それらがひと段落して落ち着いてきたところで子どもを考えようと思ったのですが、その時になって初めて、就業規則に「育児休暇を取得するには勤続○年以上必要」という項目を見つけて驚きました。幸いにもその年数を満たしてはいたのですが、早すぎたら欠勤扱いになっていたかもしれません。
また、男性側の育休取得も今は珍しくないですよね。後述しますが、私たちのようにどちらの実家も頼りにくい状況だと、男性側の育休取得は重要だと思います。制度としてあるかどうかではなく、実績(実際に取得している人がいるか、周りの受け取り方はどうか)などもある程度心得ておく必要がありそうです。

職場のサポートは万全か

人によって様々ですが、私は出産・陣痛よりもつわりの方が辛かったです。陣痛は終わりが見えますが、つわりは延々と気持ち悪さが続くし、食事もままならないし…と毎日が本当に辛かったです。
仕事はあまり休むことなく働いていたのでつわり自体は重い方ではなかったのだと思いますが、それでも辛いことには変わりなく、通勤電車に乗っていたのに途中の駅で降りてしまったり、会社にまでたどり着けずに休みをもらって家に直帰したり…ということもありました。
そこで本当にありがたかったのが、職場のサポートでした。突発的な休みにも対応してくれる上司や、支えてくれる先輩・同僚のお陰でなんとか乗り越えられました。
職場にはたくさんの先輩方が育休中・明けで働いていらっしゃったり、男性の方も「妻のつわりが重くて出産まで寝込んでいたから…」とそばで見ていたからわかる、という方もたくさんいたので、とても理解のある環境だったなと思います。

産休・育休中の金銭面

産休・育休に入ると、育児休業給付金はもらえたりするものの収入はぐっと減ります。また、人が一人増えるわけですし、ベビー用品は何かと高いですので、出費もかさみます。
私たちは何とか貯金を取り崩さずにやっていけましたが、給付金と一馬力ではどうにもならないこともあるかもしれません。
子育て前提でなくてもそうですが、貯金はあるに越したことはありません。無事に出産できたとしても、保育料無償になる三歳までは保育料がかかり、これが結構高かったりします。もっと大きくなると習い事や塾、学費など、子育てにはお金がかかります。
「Vol.2 結婚相手選び、「ココ」を見ました」でも記載したのですが、相手の金銭感覚を見ておくのはとても大事なことだと思っています。

育児中に仕事を休める環境

子どもがいると絶対に突発的に仕事を休まなければいけなくなります。特に保育園や幼稚園に入ってすぐは、色んな風邪や病気をもらってきます。朝は元気に登園したのに、急に電話がかかってきて「お熱が…」と呼び出しがあったことも何度もありました。
そんな時、仕事はすぐに休める環境かを確認しておくのは大事だと思います。これも後述しますが、私と高橋さんのように実家・義実家が遠い環境だと、どちらかがお迎えに行かないといけなくなります。
今のところ、私たちはどちらも仕事を抜けられない!という状況はありません。仕事柄私の方が動きやすいので、初動は私が仕事を休むことが多いですが、交代で次の日は高橋さんが休む、ということもよくあります。

実家・義実家の協力体制

私も高橋さんも、現在の住まいからお互いの実家はそれほど近くはありません。日帰りで行けなくはないのですが、例えば毎週末に遊びに行こうとか、明日子ども預かってくれる?なんていう距離ではありません。
そのため、何かあっても基本は実家・義実家は頼れません。未だに頼ったことはなく、もし子どもが体調不良になったときはどちらかが仕事を休みます。もし家族全員がどうにかなったら、緊急で家に呼び出すこともあるかもしれませんが…。
それは、私も高橋さんも仕事をすぐに休める環境にあるからだと思います。中にはそうはいかなかったり、頻繁に出張があってワンオペが想定される家庭もあるかもしれません。その場合は実家・義実家が近い方が安心ですし、何かあったときに子どもを任せられる環境があることはとても良いことだと思います。

何事も「協力」が大事!

いかがでしたでしょうか。
私たちのように共働きで子育てをするのは、結構大変です。でも、思ったよりは大丈夫だったなと個人的には思います。
それは、私も高橋さんも、どちらも家事・育児を同等にしているからかもしれません。少なくとも私は、「何で私ばっかり…」と思うことはそう多くはないですし、高橋さんにもそう思って欲しくないので、同じくらいの負担になるように気を付けるようにしています。
色々考えなければいけないこと、難しいことを書いていくと、やっぱり子育てって大変そうだな、とマイナスなイメージを持たれるかもしれません。でも、もし私が結婚する前にタイムスリップできたとしても、子どもがいる未来を選択すると思います。
大変なことはありますが、子どもはやっぱり可愛いです。新しい世界を見せてくれたり、何気ない日常をパッと明るく、幸せなものにしてくれます。子どもが健やかに育っていけるよう、これからも高橋さんと協力して頑張っていこうと思っています。

sato
著者:佐藤

10代でノンセクシャルを知り、20代で恋愛結婚はできないと断念。一念発起してカラーズに入会後、友情結婚(成婚退会)しました。人工授精で子どもを授かり、現在は夫の高橋さんと協力しながら子育て真っ最中。元友情結婚活動者、結婚当事者のリアルな姿をお届けします。