ひとりが好きだった僕が友情結婚をしてみた結果
Vol. 11
どうも!サウニャンコ夫婦の夫、トト丸です。
前回は家族へのカミングアウトについて書きましたが、今回は結婚前の自分自身の話をしてみようと思います。
テーマは「ひとりが好き」な人にとっての同居のリアル。
根っからのひとり好きだった僕が、なぜ友情結婚を考え、今の暮らしはどうなのか。
同居に不安がある方の参考になれば嬉しいです。
目次
1. 自由気ままだった、ひとり暮らし時代
僕はひとりで過ごす時間が好きです。一人暮らしを9年間していました。ご飯は食べたいときに食べて、休みの日は起きたい時間に起きて、予定もなくふらっと出かけて、見たい映画は気が済むまで見る。家事はしたくなければしない、気が向いたときにやる。家が汚れていても気にしない、というか見ないふりをする。笑
次の日が休みなら、お風呂に入らないまま寝てしまうこともありました。起きたら夕方で「今日なんにもできなかったー!無駄にした!!」という日も多々ありました。
良く言えば、自由。悪く言えば、節度のない生活だったと思います。
誰にも干渉されない、自分だけの空間と時間。自分だけのリズム。そこに心地よさがあったのも事実です。
一方で、「さすがにこれは人としてどうなんだ」と思うこともありました。毎週同じことの繰り返し感。でも、変えるきっかけがなかった。この生活の先に何があるんだろう、とぼんやり考えることもありました。
2. 友情結婚を考え始めたきっかけ
友情結婚を考え始めたきっかけは、いくつかの変化が重なったことでした。年齢的にもそろそろ動かないと厳しくなる、成婚率は年齢が上がるほど下がっていく、という現実的な焦りがありました。独身でできることはやり切った感がありましたし、熱中できる趣味もない。
老後のことや自分の健康、親の介護など、この先への不安も出てきていました。気づけば周りに独身の友人もいなくなっていて、人生の次のステップに進みたいという気持ちが強くなっていました。
3. 同居への不安
そうして友情結婚をすることになりましたが、まず浮かんだのは「人と、しかも恋愛関係にあるわけでもない知り合ったばかりの人と、暮らしていけるんだろうか」という不安でした。
世の中にある結婚後の生活イメージは、夫婦が仲良く愛し合っていて、子供がいて、仲睦まじい幸せなイメージ。僕がそんな生活を送れるのか?友情結婚は恋愛結婚と少し違うだろうけど、じゃあ具体的にはどんな生活になるのか?大好きなひとりの時間はどうなるのか?
全く想像がつきませんでした。
4. 3ヶ月の話し合いで、不安とどう向き合ったか
その不安とどう向き合ったかというと、成婚前の3ヶ月間の話し合い期間で、ひたすらお互いに自己開示を繰り返しました。カラーズの話し合い冊子に沿って、結婚してからどんな生活を送りたいかを一つひとつ意見を出し合い、すり合わせていきました。好きな食べ物や生活リズムのような細かいことから、家事の分担や休日の過ごし方まで、話す項目は思っていたより多かったです。それを繰り返すうちに、お互いがどういう人間なのか、ある程度は把握できるようになり、大体こういう感じの生活になるだろう、ぐらいのイメージはもてるようになりました。
たった3ヶ月で何がわかるんだと思う方もいるかと思いますが、期間の長さではなく、その中身が重要なのだと僕は思っています。どんなに長く付き合ったって相手のことを完璧に理解できるわけじゃない。
ここで話し合えなければ、結婚したって話し合えない。そう思って3ヶ月を過ごしていました。
5. 結婚後の暮らし
実際に暮らしてみると、休みの日は用事があれば一緒に過ごし、それぞれ用事があれば別行動をとっています。平日も、帰宅時間が合えば一緒にご飯を食べ、合わなければ別々。細かいルールは決めていません。それでも、人として最低限気をつけるべきところは気をつけるようになりました。特にリビングや洗面所、お風呂、トイレといった共有部は、二人で使う場所なので意識しています。一人暮らしのときは見ないふりをしていた汚れも、今は気づいたら自分から手を動かすようになりました。人と暮らすようになり、人間らしい生活を送れるようになりました。笑
家事は、食事当番を二週間おきで交代しています。休日にまとめて作り置きをして、それを平日に食べる形です。お弁当用のおにぎりも一緒に作ります。買い出しも、その週の料理当番が担当します。掃除は、リビングや床はミケ子さん、水まわりとトイレ、玄関は僕が担当していて、休日は必ず掃除しています。洗濯はドラム式なので干す手間はなく、たたむのはそのとき手が空いている方がたたむという、ゆるいルールでやっています。
一人の時間は、正直かなり減りました。それでも、今はミケ子さんと過ごす時間や猫たちと遊ぶ時間のほうが、ずっと充実していると感じています。自由な時間は減ったのに、なぜ苦痛じゃないのか。それは、一緒にいて気が楽な相手だからだと思います。減った自由時間より、増えた楽しい時間のほうが大きいので、差し引きすると満足度はむしろ上がった感覚です。
6. 「気が楽」の正体
では「気が楽」というのは、具体的に何がそうさせているのか。僕なりに考えてみました。
ひとつは、衣食住に関わる価値観の近さです。生活水準や衛生観念、掃除の頻度に対する感覚、家のレイアウトの好みなど、暮らしの土台になる感覚が近いと、些細な場面で摩擦が起きにくくなります。友情結婚は特に相手に好意がない状態なので、ここの価値観の近さはかなり重要だと思います。
もうひとつは、お互いの距離の取り方を把握できていることです。自分は一人でいるのが好きなのか、誰かと一緒にいるのが好きなのか。一緒にいる時間はどのくらい欲しいのか。これは人によってかなり差があるので、相手がどのタイプで、自分がどのタイプかを知っておくことが大事だと思います。僕が結婚してからもある程度ひとりの時間を確保できているのは、ミケ子さんも似たようなタイプだったことが大きいです。似てなかったとしてもお互い理解できれば、距離感で悩むことは少なくなるかなと思います。
僕らの場合、カレンダーアプリでお互いの予定を把握していますが、「相手に予定がある日は、自分は出かけずに猫の世話をしよう」ということを、わざわざ話し合わなくてもお互いにできています。相手の予定は大まかに把握していますが、深くは踏み込みません。一緒にいたいと強く思うわけではないのですが、実際に同じ空間にいると、話したり猫と遊んだり、共有できることがあって、それが嬉しいんです。
7. ひとりが好きだけど、友情結婚を考えてる人へ
もし、どうしても今の生活を変えたくない、相手に合わせたくない、一人で時間を使いたい、誰かといたくない――そう思うなら、結婚はしない方がいいと思います。でも、少しでも誰かといたい、今の状況を変えたい、変わりたい、という気持ちがあるなら、一歩踏み出してみてもいいかもしれません。
僕は、あのとき踏み出してよかった!と心から思います。
かつての自分と同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!