【活動について】
なぜ友情結婚活動をしようと思いましたか?
昨年(2024年)anone, という診断ツールがきっかけでアロマンティック・アセクシャルという言葉を知り、自分のセクシャリティを自認しました。情報を調べる中で友情結婚の存在を知り、理想の関係性だと感じ活動を決めました。
婚活にあたり、カラーズを選んだ理由は何ですか?他に活動されていましたか?
ホームページやYouTubeを見て、安心して活動できる環境と高い実績があり信頼できると思ったからです。他に活動はしていません。
実際に入会し、活動してみて何か悩まれたことや苦労されたことはありますか?
準備期間が一番大変でした。入会相談や初回面談で「結婚したい理由」を明確に答えられず、自分の課題だと感じました。そのため自己分析関連のブログや動画を見て、マインドマップを描いてから話し合い冊子を記入しました。かなり時間をかけたと思います。
ただその甲斐あって活動の軸がはっきりしたのと、漠然と結婚や同居に対して抱いていた不安が可視化され「案外大したことないな」と思えました。
お見合い以降は前向きな気持ちで進められました。
【結婚相手について】
話し合い期間はどのように過ごされましたか?
お見合いがオンラインだったこともあり、最初はカフェで雑談する形で軽めに会いました。2回目から冊子を使ってお話ししました。
話し合い2ヶ月あたりで三者面談を利用し、今後することの案をいただいたので、紹介してもらった本を借りて読んだり、同居の候補地周辺を見に行ったりしました。
成婚までの3ヶ月でオンライン含めて15回ほど会いました。
お互いのセクシャリティについて話し合いはされましたか?
話し合い初期にお相手がLGBTQ活動について話してくれたので、自分もセクシャリティの捉え方や「何が気にならないか、何を不安に思うか」などを改めて考えて伝えました。
結婚しようと思った決め手はなんですか?
ずばりこれが決め手というものはありませんが、初めて話し合い冊子を使ったときから、話の進め方や思考の深さから信頼できる人だなと感じていました。その後話し合い期間を過ごしても不安になることがほとんどなく、信頼がより確かなものになりました。また、お出かけや雑談も楽しくて毎回「また会いたいな」と自然に思えました。
最終的に、この先しんどいことがあっても、それも含めて2人の方が彩り豊かな人生になりそうだと思えたので成婚退会しました。
友情結婚をする上で特に必要だと思うことはなんですか?
友情結婚だからといって特別必要なことはないと思っています。
擦り合わせの項目として、恋愛結婚だとスキンシップの相性を確かめる部分が友情結婚ではセクシャリティに対する考え方の相性に置き換わっているのかなという感覚です。
お二人の関係は”友情”ですか?
友情より特別な感情を持っています。
学生時代からの友人のような感覚もあり、家族への愛に近い感情もあり、心強い味方でもあると思っています。
【婚活中の方へ】
友情結婚の婚活中の方へアドバイスや伝えたいことがあればお願いします。
友情結婚だから普通の婚活と違う、ということはほとんどないと思っています。私は一般の結婚相談所の動画なども観て参考にしていました。自分を理解することと、「まず選ばれよう」というマインドで主体的に行動することが必要なのかなと思います。
特に受け身は大敵だと感じます。お互い他の方と並行しているので、良いなと思う方がいれば積極的にアピールした方がいいと思います。私は「また会えたら嬉しい」や「もう他の紹介を止めようと思う」など自分から伝えました。それでお断りされたらその方とはそれまでだったというだけなので、当たって砕けろくらいの勢いの方が結果的に前進してうまくいく気がします。
【最後に】
お二人はどのような結婚生活を目指されていますか?
10年・20年後を想像しても「もっとこんなことができたらいいな」と希望が持てるような家庭にしたいです。もちろん楽しいことばかりではないと思いますが、関係性や環境の変化すら享受しながら、未来に向かって隣で歩んでいければと思います。
実際にカラーズで活動してご成婚までの感想をお聞かせください。
正直こんなに素敵な方と出会えるなんて思っていなくて、活動を進めるほどポジティブな気持ちが大きくなっていきました。
準備段階では姓や病気の話題が自分にとっては重く、相手からのマイナスな反応も覚悟していました。でもお相手はその重さを受け止めたうえで「2人の幸せを最大化するには」という目線で考えてくれました。話した後に「話せてよかったな」と前向きな気持ちになれて、結婚生活への期待がどんどん膨らんでいく感覚がありました。
これから人生の第二章が始まりそうな予感がしてわくわくしています。
その他感想などございましたら自由にご記入ください。
アセクシャルや友情結婚という言葉、そしてカラーズに出会えてとても救われました。カラーズがない中で友情結婚を目指すとしたら、世間の批判的・差別的な意見に触れることが今より圧倒的に多かっただろうなと思います。安心して活動でき、これからも紛れて生きていけることが本当にありがたいです。
カラーズ、特に中村さんが傘になってくれるおかげで私たちは雨に打たれずに済んでいるという感覚があります。本当に感謝しています。