トランスジェンダーでアセクシャルな僕が、友情結婚を選んだ理由
Vol. 1
はじめまして。サウニャンコ夫婦の夫、トト丸です。
このたび、縁あって夫婦で成婚者ブログに参加させていただくことになりました。
今後は、夫である僕が書いたり、妻(ミケ子)が書いたり、交互または気まぐれに更新していく予定です。
どうぞよろしくお願いいたします!
僕たちは「友情結婚」という形でパートナーシップを築いています。
僕自身のセクシャリティは「トランスジェンダー」と「アセクシャル」です。
2022年夏にカラーズへ入会し、同年冬に成婚退会しました。
現在活動中の方、入会を迷われている方、「友情結婚って実際どうなの?」と気になっている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
トランスジェンダーでアセクシャルとは?
僕は「トランスジェンダー」と「アセクシャル」という2つのセクシャリティを持っています。
「トランスジェンダー」とは、生まれた時に割り当てられた身体的な性別(生物学的性)と、自分が認識する性(性自認)が一致しない人のことを指します。
トランスジェンダーと一口に言っても、その在り方は人それぞれでグラデーションがあります。
僕の場合は、生物学的性は女性、性自認は男性。
12歳からカウンセリング療法、18歳でホルモン療法や外科的手術を始め、20歳で戸籍の性別変更をしました。
戸籍変更前から男性として生活しており、現在もこのセクシャリティを知っているのは家族と一部の親しい友人のみです。
「アセクシャル」に気づいたのは、31〜32歳の頃です。
それまでは「人にあまり興味がないのかな?」「恋愛感情が薄いだけかな?」と思っていました。
性的接触が絶対に無理というわけではなかったので、恋人がいたこともあり、同棲して結婚を考えたこともあります。
でも、いざ「結婚」を意識すると、以下のようなことが自分には負担であると気づきました。
• 恋人と長時間同じ空間にいること(パーソナルスペースに相手がいる状態が長い)
• 相手の「(恋愛的に)好き」という感情に応えること
• 定期的な性的接触が求められること
短期的には我慢できても、これを一生続けるのは難しいと感じ、当時の彼女とはお別れしました。
この頃はまだ自分がアセクシャルだとは気づいておらず、「相手と同じ熱量で好きになれない自分」を責めてばかりでした。
お付き合いした人たちからは『冷めてるよね』といつも言われてましたが、今思えばそりゃそうだ!と思います。
その後、恋愛向けマッチングアプリで婚活をしている最中に「アセクシャル」という言葉を知り、ようやく自分の感覚にしっくりくるものを見つけた気がしました。
そこから「恋愛結婚」ではなく「友情結婚」へと婚活の方向性を切り替えました。
結婚したかった理由
同棲していた彼女と別れたことをきっかけに、「この先どう生きていくか」を真剣に考えるようになりました。
独身でもいいかなと思う一方で、「このままずっと一人なのか?」という不安もあり、若いうちにできることはやってみようと婚活を始めました。
僕が結婚したかった理由は以下の通りです。
• 子どもを持つという選択肢を持っておきたかった
• 周囲からのプレッシャー
• 自分の人生の視野を広げたかった
• 恋愛的なイベントに終止符を打ちたかった
• 落ち着いた生活を送りたかった
• 同じ方向を向いて人生を歩める相手がほしかった
婚活の道のり〜カラーズ入会まで
最初は恋愛向けマッチングアプリで恋人を探していました。
何人かとお付き合いもしましたが、結婚を真剣に考えられる相手には出会えず、行き詰まりを感じていた頃に「アセクシャル」という概念に出会いました。
「これだ!」と腑に落ちてからは、さらに調べて「友情結婚」という選択肢を知り、友情結婚向けのマッチングアプリに登録しました。
何人かとお会いしましたが、結婚に向けた具体的な話にはなかなか進まず、友達のような関係で終わってしまうことがほとんどでした。
そんな中で「友情結婚専門の結婚相談所・カラーズ」の存在を知り、軽い気持ちで入会相談を予約しました。
面談でお会いした中村さんは、僕のセクシャリティや状況を真剣に受け止めてくださり、「トランスジェンダーの方の成婚例はまだない」「活動期間が長くなるかもしれない」と正直に話してくれました。
その誠実さに心を打たれ、「じゃあ、自分がその一例になってみよう!」とワクワクした気持ちで入会を決めました。
現在の暮らし
成婚退会から3年が経ちました。
今は成婚したパートナーと、4匹の猫たちと一緒に穏やかで楽しい毎日を過ごしています。
友情結婚をしてよかったか?――答えは「はい」です!
お互いに最低限の気遣いをしつつも、それぞれのペースを大切にしながら暮らせています。
一人では見られなかった景色を一緒に体験できる相手がいることは、本当に幸せで心強いです。
性的な接触がないだけで、他の夫婦と変わらない部分も多いのではないかと思います。
何かあったときに頼れる相手がいて、それが法的に保障された関係であるという安心感は、何にも代えがたいものです。
おわりに
今回は、自己紹介とカラーズに入会するまでの経緯についてお話ししました。
次回は、カラーズでの活動中のことや、成婚に至るまでのエピソードをお届けできればと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!