カラーズ運営も驚くレアケース!?結婚後に親へ「友情結婚」を告白してみた

Vol. 8
投稿日

2026.06.27

どうも!サウニャンコ夫婦の妻、ミケ子です。

今回は、話し合い冊子の項目にもある「お互いの家族との付き合い」について、私たち夫婦のリアルをお伝えします。

そして私の場合、その話をする上で、避けて通れないのが「家族へのカミングアウト」について。

かなりレアなケースですし、カラーズ運営の方からも稀なことだと聞きましたが、私たち夫婦はお互い、家族には友情結婚であることをカミングアウトしています。

しかも私はもともと、家族に話すつもりはありませんでした。それなのに、結婚後に友情結婚のことを打ち明けることになったんです。

まずは、その経緯からお話しさせてください。

私は元々、親に友情結婚についてカミングアウトする予定はありませんでした。

その理由は、反対されるからとか、そういうネガティブなものではなく、なんとなく一から説明するのが面倒くさい、というものでした。

おそらく母は、友情結婚はおろか、ノンセクシュアルといったセクシャルマイノリティの存在すら知らないだろうし、説明したところで理解できるかも正直わからない。労力をかける割にメリットがそんなにないかな、というのが本音でした。

でも、そんな私にカミングアウトを勧めてくれたのが夫でした。

夫は私と違い、自分のことを家族、特にお母さんにオープンに話しているタイプで、「カミングアウトしたら気が楽だよ」と言っていました。一番身近な家族が自分の本当のことを知ってくれている、その感覚はたしかに心強いだろうなあ、と思いつつも、私はなかなか踏ん切りがつかずにいました。

そんな私を見て、夫はこう言ってくれました。

「お義母さん、たぶん最後はちゃんと受け止めてくれると思うよ。ミケ子(私)にとってたった一人の家族なんだから、本当のこと知っててもらった方が、これから先ずっと楽じゃない?」と。

私は母子家庭で一人っ子。私にとって母は、文字通りたった一人の家族で、人生で一番長く一緒にいる相手です。

そんな存在の母にこれから何十年も“恋愛結婚しているフリ”を続けるって、考えてみると地味にずっと続く負担なのかもしれない。

実は、母とのやりとりの中で、ちょっとした違和感を覚えることもありました。

「夫のどこが好きなの?」
「また一緒に出かけるの?ラブラブだね〜」

もちろん悪気はないし、恋愛結婚を前提にすればごく自然な言葉です。でも、そのたびに私は少しモヤモヤしつつ、適当にはぐらかしていました。

夫はきっと、私のそういう小さな引っかかりにも気づいていたんだと思います。私と母の関係を心配してくれた夫の後押しもあり、私の気持ちは少しずつ「話してみてもいいのかも」に傾いていきました。

いざ話すとなると、やっぱり少し話しづらい。

たしか、何かの用事でカフェに行ったときに切り出しました。

言葉でうまく説明するのも難しいし、周りに人もいるし……とりあえずカラーズのサイトを見せて、「これ読んで!」って渡した覚えがあります(笑)。それで、「実は私たち夫婦、ここで出会ったんだよ」と。

そしてお互いに、他人に恋愛感情を抱くことは難しい一方で、人生を共に歩む相棒のような存在は欲しい、というジレンマを抱えていることを話しました。

母も母なりに理解しようとしてくれて、「こういうこと?」「ああいうこと?」と、いろいろ質問をしてくれました。
また、子供が欲しくなったどうするの?とも。
体外受精とかでやるんだよ、と説明すると「すごいね〜」という反応でした。

結局ちゃんと理解できたのかは、正直よくわからないけれど(笑)、最後には「夫婦の在り方もいろいろだよね〜」と言ってくれました。

話したあとは、気持ちがすごく晴れやかでした。

別に悪いことをしているわけではないけれど、本当のことを隠している、という小さな罪悪感。それがすっとなくなったんです。

それ以降、母との会話がとてもストレスフリーになりました。あった出来事をそのまま話せるし、母も私たちが友情結婚であることを前提に受け止めて、反応してくれる。

あのとき思い切って話してよかったな、と今でも思います。

もちろん、これはあくまで私の場合の話です。

母がたった一人の家族だったからこそ、ここだけはちゃんと、という気持ちがありました。カミングアウトが正解、というわけでは決してないと思っています。

また、カミングアウトしたのは友情結婚のことだけ、夫のトランスジェンダーであるバックグラウンドについては話していません。

なぜなら、それは夫の過去に関することなので、現在やこの先のこととは関係がないと思っているからです。

ただ子供が生まれた場合は少し状況が変わるかもしれませんが、血の繋がりよりも2人で育てることが大事だと思っているので、それほど必要性を感じていません。

またその時になったら考えれば良いかなと思っています。

ちなみに、お互いの家族との関係は、こんな感じです。

・冠婚葬祭は集まる
・お正月に食事をする(夫側で集まる会と、私の家族と集まる会の、年2回)
・ たまに家に遊びに来る(ほとんどは猫を見に、ですが笑)
・ 結婚式や家の上棟式など、大きなイベントのとき
・ 夫は私の母に、毎年「母の日」のプレゼントを送ってくれます

夫のお母さんはとても良い方で、変に気をつかわず、友達のように接してくれます。

数駅離れたところに住んでいて、わりとご近所さんということもあり、今ではお義母さんの実家に遊びに行かせてもらったり、夫と3人でご飯を食べに行ったりもします。

近すぎず、それでいて遠すぎず。何かと気にかけてくれるのが、なんだか嬉しかったりするのです。

というのが私たち夫婦のお互いの家族との付き合い方です。どういう形がベストなのかは分かりませんが、お互いが無理をせずにいられるならそれが正解なのかな、と思います。

ぜひ、みなさんの参考になったら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

saunyanko
著者:サウニャンコ夫婦

【夫:トト丸】
トランスジェンダーでアセクシャル。2022年夏にカラーズに入会し、同年冬にパートナーと成婚退会。現在は妻のミケ子と、猫4匹と穏やかな日々を過ごしている。恋愛を前提としない「友情結婚」という選択肢や、マイノリティとしての婚活経験を共有したいと思い、ブログに参加。名前の由来は共通の趣味のサウナ、猫から。

【妻:ミケ子】
ノンセクシャル。2022年夏にカラーズに入会し、同年冬にパートナーと成婚退会。現在は夫のトト丸と、猫4匹と穏やかな日々を過ごしている。恋愛を前提としない「友情結婚」という選択肢や、マイノリティとしての婚活経験を共有したいと思い、ブログに参加。名前の由来は共通の趣味のサウナ、猫から。