恋愛感情はなくても相手を大切に思う気持ちを持つことが必要

お付き合いした方はいましたが、一緒にいて心が満たされても、手を繋ぎたいといった接触欲求が全く起きず、学生時代にはいわゆる恋愛結婚は難しいことを自認していました。それでも家庭を持つことを諦められず、色々調べていた時にカラーズさんのサイトで友情結婚のことを知り、活動をしようと考えました。

活動している間はあまり感じませんでしたが、相手を選び、選ばれる時間がしんどかったなと今では思います。自分の価値観や人生観を振り返る時間でもあり、本当にこの選択で良いのかと自問自答することが多かったです。

話し合い冊子を軽く読み合わせた後は、食事をしたり、出かけたりといった時間を多く過ごしました。お互いの性格や価値観がなんとなくわかったところで、もう一度話し合い冊子を使って深く話し合いを行いました。話し合いとしてはゆっくりしていたのかなと思いますが、最初の頃だと遠慮して聞けなかったようなことも、話しやすく、聞きやすかったです。ひと通り話し合いを終えた後に、一緒に成婚退会をしたいとお話をいただき、退会に向けて準備をしていきました。

話し合い冊子を使って初めにさらっと、何回目かに会った時にもう少し詳しくお話ししました。誰にも話したことのない話だったため、偏りなく聞いてもらえる安心感と自分を知ってもらえた嬉しさがあったことを覚えています。

お見合いでお会いした時から、何回会っても印象が変わらなかったことです。最初の印象もとても良かったのはもちろん、その後会っていく中で、着飾らない性格であること、誠実であること、考えていることをきちんと言葉にしてくれる人であることが分かり、より一層素敵な方だなと思いました。

わたしが結婚を決める時に譲れなかったことは、「病めるときも、悲しいときも、貧しいときも、相手と一緒にいたいと思えること」でした。恋愛感情はなくても、思いやりよりは強い意味で、相手を大切に思う気持ちを持つことが必要なのではないかと思いますし、そういった気持ちを持ち続けていきたいと思っています。

友情ではない、と思っています。言葉にするのが難しいですが、一緒にいて温かく、安心できる関係です。

入会相談、初回面談、お見合いと緊張し自分をよく見せようとしてしまう場面が多くなってしまいがちですが、できるだけ取り繕わない自分でいることが大切だと思います。
その方が、より自分に合った方を紹介していただけますし、成婚までの時間も早くなると思います。
また、活動期間中に面談もたくさん活用させていただきました。自分を客観的に振り返る機会になり、面談後に話し合いが大きく進むことが多かったため、積極的に使うことをお勧めします。

お互いを尊重しながら、足りないところを補い合って、幸せを積み重ねていけたらと思っています。子どもも含め、家族みんなで笑いの絶えない家庭を築いていきたいです。

たくさん悩んで初めた活動ですが、やって良かったと心の底から思います。誰かと結婚して、家庭を築くこと。自分には難しいと悲しくなった時期もありましたが、友情結婚という形があるよと、わたしたちに手を差し伸べてくださったカラーズさんには感謝しかありません。本当にありがとうございました。