
(株)友情結婚という会社を起業し共同経営していくパートナー
30代後半/男性(バイセクシャル)
SUCCESS STORY
成婚ストーリー
実際にカラーズで活動を経て成婚された会員様の体験談をご紹介します。
※写真はイメージです。
2025.9.2
性別
男性
年齢
30代後半
お住まい
関西
ご成婚まで
4ヵ月
セクシャリティ
ゲイ
結婚スタイル
同居子供有
年齢が近い複数の同僚や友人に子どもが生まれて、自分も子育てをしたい (実子でなくても) と感じたことや、40~50代になったときの生活を想像したときに、人生を共に過ごすパートナーがいてくれたらいいな…と思うようになったことが大きなきっかけです。
いままでお付き合いした方はいますが、「自分には恋愛は向いていないのかも」「感情がジェットコースターのように激しく揺れ動く関係性にはちょっと疲れたな…」と感じていたこともあって、結婚や家庭といった安定した関係性への憧れもありました。
30代半ばになって、もし結婚や子どもを考えるなら今しかない!と思い、思い切って活動を始めることにしました。
「結婚 ゲイ」などのキーワードで何とはなしに検索したことがきっかけでカラーズを知りました。
ホームページやYouTube動画、ニュース記事などを拝見して、理念やサポート体制がしっかりしていると感じましたし、ほかに類似のサービスを提供しているプラットフォームも見当たらなかったので、「ここしかない!」と思い、入会相談に申し込みました。
最初は「お見合い」「話し合い冊子」など新鮮なことが多くて、ちょっとハイになっていたと思います。学園祭とかライブのような、ちょっとしたイベントやお祭りに参加しているような気持ちでした。
ただ、活動を進めていくなかで2回ほどとても悩んだことを覚えています。
1つ目は、活動を始めてしばらく経ったころ、ゲイの友人に誘われて、ゲイ同士の大きな飲み会に参加したことです。自分のことを何も包み隠さなくていいし、同じセクシャリティの人同士で話すことに言い知れぬ心地よさをしみじみと感じてしまい、「やっぱりゲイとして生きていく人生の方がいいんじゃないだろうか」「いま自分がやっていることは、自分を偽ることになるのではないか」と悩んでしまいました。
2つ目は、複数の方と並行して話し合いを進めていく中で、(贅沢な悩みかもしれませんが) ひとりひとりのお相手と真摯に向き合うことに少し疲れてしまったことです。スケジュールを調整して、服装や身だしなみにも気を遣って、会話がはずむように盛り上げて…と毎回頑張っているうちに、自分が擦り減っていくような感覚になり、疲弊してしまいました。「少しお休み期間がほしい」とお相手の方にお願いすることもありました (本当に申し訳なく思っていますが、そのときは自分のことで手一杯でした)。
このように悩みはあったものの、結果的に「ちゃんと悩めてよかった」と感じます。1つ目の悩みを抱えるなかで、「やっぱり結婚や子育てをしてみたい」という自分の気持ちと改めて向き合うことができましたし、2つ目の悩みがあったからこそ、反対に自分の性格や考え方・行動のクセ (どういうときに疲れてしまうのか、どういう相手・状況ならリラックスできるのかなど) を今までよりも深く理解することができたと思います。
悩んだ結果の選択だからこそ、今の自分に悔いはないですし、胸を張って結婚したいといえます。
遠距離だったので、基本的には週に1~2回、オンラインで話し合いを進めました。「話し合い冊子」を使ってお互いのことを掘り下げたり、話し合ったことを「2人用の話し合い冊子」として記録に残したりしました。気づけば毎回2~3時間経っていることが多く、「こんなに長時間しっかりと話せるのって、すごいな…」と素直に思いました。それくらい話しやすい方だったことも、結婚に至った理由のひとつです。
ちょっと慣れてきたら、時間を合わせてオンラインで雑談しながら晩ごはんを食べて、その後に「話し合い冊子」の読み合わせに入るようにしていました。
対面では、月に1~2回、どちらかが相手の地域に行くようにしました。一緒にいるときは、観光したり、家で一緒に料理をしたり、お互いにおすすめのドラマや番組を紹介し合って一緒に観たりしました。番組を見ているときや運転しているときなど、対面というよりも隣合わせで話すときの雰囲気が心地よくて、向かい合って目を見て話すときよりも素直になりやすかった気がします (その意味では、たまに画面OFFにして音声だけにして話してみるのも、自己開示しやすくて結構よかったです)。
お互いに比較的しっかりと話し合ったと思います。セクシャリティのことや、友情結婚を考えるようになった経緯、セクシャリティに関連する出来事として今後どういう可能性があるか、なども丁寧に話し合いました。
ご本人には何度も伝えていますが、「自己開示をちゃんとしてくれるところ」「嫌だと思ったら変に取り繕わずに、はっきりと (でも丁寧に) その意思を示してくれるところ」が素敵だなと思って、この人と一緒に過ごしていきたいと思うようになりました。
また、ちょっとしたことでも明るく笑っていたり、かと思えば媚びずにクールに対応するところもあって、一緒にいて飽きないし楽しい方だと思ったのも理由のひとつです。
あくまで私の場合は、ということになりますが、「とにかくしっかりと膝を突き合わせて話し合うこと」「ちょっとタブーかも…と尻込みしてしまうことでも、思い切って自己開示してみること」が重要だったと思います。
また、「一緒に生活するイメージを具体的にもつこと」も必要かなと思います。「話し合い冊子」はその助けになりますし、互いの家で長時間過ごしてみるのもよかったと思います (一緒に料理したりテレビを観たりして普通に過ごすなかで、衛生観念の違いとか、ちょっとしたクセとか、どんなことに対してどのくらい几帳面/大雑把かなどがお互いに把握できるので)。
んー、難しいです…笑。
少なくとも性愛のような恋愛感情ではないし、かといって同僚とか友達ともちょっと違う気がします…。まだ一緒に暮らしたわけではないですが、でも「家族」という感じがいちばんしっくりくる気がします。いつも一緒にいるわけではないけれど、ふとしたときに気になったり、「今度一緒にこれをやってみたいな/一緒にここに行きたいな」と思ったりする相手です。
偉そうなことは何も言えませんが…、私自身は「せっかくの婚活だし、しんどいことや悩むことも含めて満喫してもいいんじゃないかな」という気持ちで活動していました。ちょっと無理してでも決断したり行動に移したりする局面はどうしてもあると思いますが、そんなときでも「多少気楽にやってみる」くらいのつもりで臨むのが (特に真面目で考え込んでしまう方ほど) よいように思います。
相手を尊重しながらも、自分の意見はしっかりと伝え合って、互いに居心地の良い生活を築いていけたらと思います。
結婚したとしても、一緒にいられることは決して「当たり前」ではないと思うので、ほどけそうなリボンを何度も結びなおすように、相手との関係性をひとつひとつ丁寧に紡ぎ続けていきたいですし、その努力を怠らないようにしたいです。
短い期間だったはずなのですが、とても充実していましたし、濃い時間を過ごせました。「話し合い冊子」や面談など、使えるリソースは何でも使って積極的に自分に取り入れていったことが功を奏したと思います。
これからも悩んだり壁に直面したりすることは多々あると思いますが、2人で話し合って、ときには周りの人のサポートもいただきながら乗り越えていきたいです。
20代のころから、ずっとゲイとして生きていくつもりで過ごしてきたので、友情結婚という選択肢を選んだ自分にまだちょっと驚いています笑。人生何があるかわからないですが、カラーズに出会えてとってもよかったです。本当にありがとうございました!
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