3人の候補者との対話と「話し合い冊子」―「なんとなく」を「確信」に変えるプロセス
Vol. 4
こんにちは。サウニャンコ夫婦の夫、トト丸です。
前回の記事では、僕がハードな友情結婚活動を走り抜けるために大切にしていた「4つの自分ルール」についてお話ししました。
>Vol.3自分を磨き、心を整える。僕が友情結婚で守った「4つの鉄則」
カラーズでの活動を本格化させる中で、僕は3名の方を紹介していただきました。今回は、その3名の方それぞれとの全く異なる対話のエピソードと、カラーズ独自の「話し合い冊子」をどのように使い倒して成婚に至ったのか、当時の心の動きを詳しく振り返りたいと思います。
目次
実録・3人の候補者との対話から見えたこと
今振り返ると、どの方との出会いも、僕が「本当の理想のパートナーシップ」に気づくために必要なプロセスだったと感じます。
■Aさん(年下・現在の妻・実家暮らし)
一番最初に紹介された方です。初対面の日、僕が不慣れな場所で電車を乗り間違えてしまい、ホームから待ち合わせ場所まで必死に走って、汗だくでギリギリ時間に間に合ったのは今では良い思い出です(下見まで行ってたのに……笑)。
Aさんは気さくで明るい雰囲気の方でした。彼女とは早い段階で深い安心感を覚えたのですが、そこには大きな共通点がありました。実は、Aさんも僕と同じ「母子家庭育ち」だったのです。最初のお見合いから、「父親がいない生活が当たり前」「女手一つで育ててくれた母への感謝」といった背景で意気投合し、デリケートな将来の不安も取り繕うことなく自然に共有できました。この共通の背景は、僕にとって何よりの安心材料でした。
また、彼女は一人っ子で、将来は一人で母親の介護と向き合う覚悟を持っていました。彼女の背負っているものを自分も一緒に支えていきたい、という気持ちが自然と芽生えたのを覚えています。
プロフィールには「動物好き」とはありませんでしたが、お会いしてみると彼女も実家で猫を飼っていることが判明。「僕も実家で猫を飼っていて、将来も絶対飼いたいんです!」という話で最高に盛り上がりました。実家暮らしということで金銭感覚が心配でしたが、彼女は自主的に生活費や家賃相場を調べてくれており、大きなズレはありませんでした。
■Bさん
Bさんは、穏やかで知識が豊富、とにかく落ち着いたお姉さんという印象の方でした。
共通の趣味が多く、会話はいつも弾んでいました。また、「家事全般をメインで担当したい」という意向があり、条件だけ見れば「これ以上ない」というほどの方でした。さらに、僕が猫を飼いたいという希望にも共感してくれました。
しかし、話し合いを進めるうちに、ふと違和感を覚えました。Bさんは何でもやってくれそうな分、どこか「お母さんと子供」のような甘えの関係になってしまう自分を想像してしまったんです。次第に「これでは家政婦さんがいるのと変わらないのでは?」という思いも強くなりました。
僕は「養ってもらう」のではなく、お互いに自立して、背中を合わせて歩む「対等なパートナーシップ」を望んでいたことに、Bさんを通して再確認することができました。
■Cさん
Cさんは、活発でご自身の趣味を大切にされている方でした。話し合いの中で、趣味の時間を確保するための具体的な空間づくりの希望がありました。
彼女は子供を強く希望されており、話し合いの内容が常に「子供」という点に終始してしまう感覚がありました。肝心の「僕と彼女、二人でどう寄り添うか」という視点が抜けているように感じたのです。
また、生活リズムのズレや、金銭感覚にも少し世間と乖離があるように感じました。希望を叶えるための現実的な経済計画にもズレを感じ、「僕は子供という目的を達成するための手段として選ばれているのではないか?」という寂しさを感じてしまい、お見送りすることにしました。
「話し合い冊子」を使い倒して、生活の解像度を上げる
友情結婚において、カラーズ独自の「話し合い冊子」は、お互いの生活に対する価値観の「なんとなく」を「確信」に変えるための最強のツールでした。
恋愛結婚なら「好きだから」の一言で流してしまうような細かいことも、友情結婚では一つひとつ合意形成をする必要があります。「恋人ならば許せることも、友情結婚相手には許せないかもしれない」という緊張感を持って、僕たちは生活の細部を突き合わせました。
■日常生活のシミュレーション:
「平日は朝何時に家を出て、夜は何時に帰宅するのか」「夕飯はどうするのか」「土日はお互い自由に過ごすのか、それとも一緒に出かけたいのか」。
さらに、衛生観念(お風呂のお湯、水回りの汚れ、床の髪の毛)、生活リズムと音(朝型・夜型、支度時間、ドアの開閉音や足音)、空間と物(物の量、出しっぱなしの許容度)など、毎日繰り返される日常の「地雷」を確認しました。
こうした具体的な生活動線を突き合わせることで、「一緒に暮らしている自分たち」の姿を鮮明にイメージできました。
■子供や親族との付き合い方:
子供をどの程度希望し、いつ頃妊活を始めたいか。また、お互いの実家や親族とどの程度の頻度で連絡を取り合い、どの程度の距離感で付き合うのか。これらは人によって「当たり前」が全く異なるため、時間をかけて丁寧に話し合いました。
■「正解」のない問いと向き合う:
「この条件の差は許容範囲か?」「この信頼の深さで一生一緒にいられるか?」と自問自答し続ける日々は、正直に言って脳が疲弊します。しかし、冊子の項目を通じて意見が食い違ったときに、「じゃあ、どうすればお互い納得できるか?」と一緒に新しい道を作れる相手かどうかを確認できたことが、大きな安心材料になりました。
また、実家暮らしのAさんに対し、「一人暮らしの人は自分のやり方が固まりすぎているが、実家暮らしの人は二人でゼロからルールを作っていける柔軟性がある」と多角的に捉えたことも、僕の決断を助けてくれました。
こうして、3人の方との対話と「話し合い冊子」での深いすり合わせを経て、僕の友情結婚活動は、最後の一人を決める最終局面へと向かっていきました。
3. 譲れない「優先順位」を言語化しておく
相手を見るとき、あれもこれもと欲張りになってしまいがちですが、すべての条件を満たす方にはなかなか出会えません。 僕は「趣味は一緒でなくていい。暮らしてから新しい楽しみを見つければいい」と割り切り、それよりも「価値観が違ったときに話し合いができるか」「一緒にいて居心地がいいか」という情緒的な相性を最優先にしました。
「違い」があることは、自分に新しい価値観や知識を入れられるチャンス。そう前向きに捉えていましたが、一点だけ、「結婚後は絶対に猫を飼いたい」という条件だけは譲れませんでした。ここだけは妥協せず、早い段階でしっかりと確認するようにしていました。