自分を磨き、心を整える。僕が友情結婚で守った「4つの鉄則」
Vol. 3
こんにちは。サウニャンコ夫婦の夫、トト丸です。
前回の記事では、トランスジェンダーでアセクシュアルな僕が「友情結婚」という選択肢に出会い、カラーズへ入会するまでの経緯をお話ししました。
>Vol. 1トランスジェンダーでアセクシャルな僕が、友情結婚を選んだ理由
今回は、入会後の具体的な活動内容についてお伝えします。
カラーズでの活動が始まると、ありがたいことに複数の方と同時並行で「話し合い期間」が進むことになりました。しかし、これは想像以上にハードな日々でした。
仕事と婚活を両立させながら、一人ひとりと誠実に向き合うためには、自分なりの指針を持つことが大切かなと思います。そこで僕は、成婚を勝ち取るために以下の4つのルールを自分に課していました。
1. 「選ぶ」だけでなく「選ばれる」意識を常に持つ
婚活はどうしても「相手を条件でジャッジする」視点に陥りがちです。しかし、僕は「相手から見て、自分は選んでもらえる人間なのだろうか?」という客観的な視点を常に忘れないようにしていました。
清潔感のある身だしなみや丁寧な言葉遣いは、お相手と向き合うための『はじめの一歩』。まずは安心してもらうための、大切な準備だと思っていました。そこから一歩踏み込むために僕が徹底していたのは、「徹底的な事前準備」です。お会いする前には、お相手のプロフィールを隅々まで読み込み、知らない単語や趣味があれば必ず調べて会話のフックを用意しました。
読書が趣味の方なら: 好きなジャンルの作家や、話題の本のあらすじをチェック。YouTubeの解説動画なども活用しました。
音楽やアニメが趣味なら: YouTubeでMVを見て曲調を把握したり、アニメの第1話だけは視聴して世界観を掴んでおく。最近は1話無料配信が多いので、これだけで会話の広がりが全く違います。
カフェや水族館が好きなら: 一緒に行けそうなスポットをGoogleマップにピン留めしておき、「あそこの水族館は〇〇が有名らしいですよ」と具体案を出せるようにしておく。
これらはすべて、お相手ごとに手帳にまとめて書き出し、会う前日に見返してシミュレーションしていました。 実は僕は元々、話すことが大の苦手。話題がなくなるとすぐに無言になってしまいがちなタイプです。だからこそ、初対面や会って間もない方と会う時は、この「仕込み」が命綱でした。
2回目に会う時は、前回話した内容を手帳から見返して「続き」を話せるようにしておく。こうした「相手に興味を持つ姿勢」こそが、相手への敬意であり、成婚への近道だったのだと今では思います。
2. 「多角的な視点」で相手のいいところに目を向ける
お話し合いを進める中で、相手の気になる部分というのは誰が相手でも必ず出てくるものです。僕は、欠点ばかりを探す「減点方式」ではなく、それ以上に「いいな」と思える部分を探す「加点方式」を意識高くもっていました。
また、物事を多方面から捉える努力もしていました。例えば、お相手が「実家暮らし」か「一人暮らし」かという点です。一般的に婚活では「一人暮らし=家事ができる、金銭感覚がある」と加点され、「実家暮らし=自立していない」と減点されがちですが、僕はこう考えていました。
「一人暮らしの人は家事ができる一方で、自分のやり方が確立されすぎていて、他人に合わせるのが難しくなっている場合もあるのではないか?」 「実家暮らしの人は経験は少ないかもしれないが、その分、新しい家庭のルールを真っ白な状態で一緒に作っていける柔軟性があるのではないか?」
実際に僕がお会いした三人の方達(Aさん、Bさん、Cさん)は、AさんとCさんは実家暮らし、Bさんは一人暮らしでした。どちらが正解ということではなく、「この人のこの特性は、共同生活においてどう作用するか?」と色んな角度から捉える。自分自身も決して完璧な人間ではありません。「お互い様」という謙虚な気持ちを持ち、全体のバランスを見るようにしていました。
3. 譲れない「優先順位」を言語化しておく
相手を見るとき、あれもこれもと欲張りになってしまいがちですが、すべての条件を満たす方にはなかなか出会えません。 僕は「趣味は一緒でなくていい。暮らしてから新しい楽しみを見つければいい」と割り切り、それよりも「価値観が違ったときに話し合いができるか」「一緒にいて居心地がいいか」という情緒的な相性を最優先にしました。
「違い」があることは、自分に新しい価値観や知識を入れられるチャンス。そう前向きに捉えていましたが、一点だけ、「結婚後は絶対に猫を飼いたい」という条件だけは譲れませんでした。ここだけは妥協せず、早い段階でしっかりと確認するようにしていました。
4. メンタル管理も婚活の一部
丁寧に向き合える人数には限界があります。お相手一人に対して、週に一度は会うか、会えなければ電話をする。さらに次の約束までに、話し合い冊子の内容を整理しておく……。並行する人数が増えるほど、自分の時間は消えていきました。
スケジュールを詰め込みすぎて疲弊しては、相手に良い印象を与えることもできません。僕は婚活を始めてすぐキャパオーバーになりかけました。そこで、週に一度、趣味のサウナに通う時間を死守することにしました。 今まで高くて手が出せなかった個室サウナを思い切って予約し、『こんなに婚活頑張ってる自分エライ、最高!』と自分を褒めまくってました(笑)。
相手からジャッジされ、自分もジャッジしなければならない日々は、心身ともに削られます。サウナで「整う」ことで脳をリセットし、フラットな状態で次の方とお会いする。このリフレッシュがあったからこそ、長丁場の婚活も走り抜けられたのだと思います。
終わりに
今思い返すと、婚活期間は本当によく頑張っていたなあと思います。正直に言えば……もう二度と婚活はしたくないです(笑)。
それでも最後まで走り抜け、結果的に成婚できたのは、活動前から「ここで1年頑張って結婚できなければ、もう独身で生きていこう!」と腹を括っていたからかもしれません。「期限を決めて活動すること」は、モチベーションを維持する一つのコツだと思います。
次回は、具体的に出会った3名の方とのエピソード、そしてカラーズの「話し合い冊子」をどう活用したか、その先にある決断の瞬間を振り返ります。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!