世間体はやっぱり気になる

LGBT理解増進法のおかげで、最近はこちらの業界が騒がしくなっていますね。
自分のようなクローズドゲイからすれば、こうやって周りが騒がしくなるのはちょっと抵抗があるんですが、こういった活動や論争が、50年後や100年後の世の中を良くしていくんだろうと期待を込めて、遠い目で見守ろうと思っています。

個人的には、他人のことを理解することなんて一生できないと思っていますので「理解」なんて言葉を使うのが違和感ですかね。
「隣にゲイがいたら気持ち悪い」なんて言っていないで、男も女もいる・ゲイもビアンもいる。みんなそれぞれ一生懸命生きているってことをまずは理解したらいいんじゃないかなと思いますけど。

安心かつ効率良く友情結婚相手を探せる
カラーズに入会相談を申し込む

そもそも理解って何よ?

セクシャルマイノリティの意見を声高らかに言っている活動家の人たちは、マイノリティ人口のほんの一部です。大半は声を上げず世の中に順応して生きようとしています。

理解=人の気持ちや立場がよくわかること

男性は女性の気持ちや立場が分かりますか?女性は男性の気持ちや立場がよくわかりますか?わからないから男女差別なんて言葉が太古の昔から存在してるんですよね。
男女雇用機会均等法なんて50年前から施行されてるのに、現状をみて均等だと思っている人がどのくらいいますかね?

無理に理解しようとするから歪が起こるのではないですしょうか?
無理に理解させようとするから軋轢が起こるのではないでしょうか?

ゲイにもビアンにもいろんな人がいますし、アセクシャルやノンセクシャル、バイセクシャルにもいろんな人がいます。他にもたくさんのセクシャリティがあってそれぞれの考え方があります。だからどんどんセクシャリティの呼び方が増えていて、当事者ですら追いつきません。
よく話題にあがっているトランスジェンダーの方でもいろんな人がいます。「自分たちはそんなことはしない」と主張をしている人がいますが、それは総意ではなく個人や自分の周りだけの話です。それをリスクと考える人がいるのだから、それを声も高らかに否定するのではなく、どうしたらみんなにとってリスクが減らせるのかを一緒に考えていこうってことができない時点で、双方ともに相手を「理解」するつもりなんてさらさらないんだから辞めてしまえばいいのに。。。

こんな世の中だからこそ

理解してもらえない・理解してもらわなくても構わないという人が大半なので、多くの当事者は世間体を気にして行動しているわけです。
世間からは自由奔放に生きていそうと思われているゲイだって、世間体を気にして生きているのです。

ゲイあるある的な記事を以前に書かせていただきましたが、自分がゲイであることで、他の男性たちと違うと思われるのを恐れています。
だって、ゲイだってばれたら気持ち悪いって思われちゃうんだから当たり前ですよね!

なんでバレるのが嫌なのかとたまに聞かれますが、自分がゲイと知っている人は、僕を見るときに「ゲイである」というバイアスをかけてみることになるからです。
例えば、男性に優しくすれば「あの人のことがタイプだから優しくしている」と思われるし、女性に厳しくすれば「ゲイだから女性に厳しい」と思われるなど、自分のアイデンティティの中で上位に「ゲイであること」が出てきてしまうのです。

一部の男性からは避けられることになるでしょう。興味本位で近づいてくる人も出てくると思いますが、そういう人は基本的に僕を「自分より劣った人」という見かたで寄ってきます。

たしかに、カミングアウトしてしまえばいろいろと取り繕う必要がなくなるのでメリットもあるかもしれませんが、上記のことを考えても現代社会を生きていくにはデメリットの方が大きいと思わざるを得ない状況です。

世間体を気にして・・・

そんなわけで世間体を気にした行動をとるわけですが、やはり一番の問題点は恋愛や結婚に関してですよね。

世間体を気にして、一般女性と結婚する人も少なくありません。
逆に20年、30年前はもうそれしかなかったのではないでしょうか?
結婚しない人=問題のある人みたいなレッテルを張られてしまう。結婚しないことで親が悲しむ等、理由はいろいろだと思います。
自分の周りの方でもノンケ女性と結婚した人は少なくないです。
相手に自分がゲイであることを伝えて理解を得ている人もいます。それは今でいうところの友情結婚なのかなとも思いますが、多分女性はゲイの男性に少なからず恋愛的な愛情を持っていると思います。

偽装結婚(婚姻歴が目的)をしている人もいるでしょう。
自分の知り合いの男性は、女性と結婚してすぐに離婚していました。それは自分に婚姻歴を作ることを目的とした行動だったそうです。相手の女性には自分がゲイだという事を伝えていなかったそうなので、結構な修羅場だったのではないでしょうか?
訴えられなければ犯罪にはならないかもしれませんが、法律違反に抵触しかねない危険な行為ではありますね。

友情結婚も選択肢の一つですね。
友情結婚という言葉が定着したのはここ20年くらいの話だと思うのですが、昔からこういった慣例はあったのではないかと思います。
カラーズの推奨する友情結婚は、お互いのことを尊重しあえる婚姻関係ですので、それぞれ状況は違うと思いますが、より自分の理想のライフスタイルを手に入れられるように話し合っていると思います。

世間体を気にするあまり、逆に女好きであることを公表しているゲイもいるのではないでしょうか?
女遊びが盛んなので、結婚しないし見栄えも良く身体も鍛えている・・・という設定を貫いてる人もたまに見かけます。
女好きというレッテルはいいものではない気がしますが、世間体を気にした場合にゲイだと思われるより女好きと思われる方が良いという発想ですよね。どちらの方がメリットがあるのかというそれぞれの考え方だと思います。

また、長くなってしまいました。
何が言いたいかというとですね、ゲイは自由奔放で楽しそうに生きていると思われているのですが、ノンケの方々と同じように・・いやそれ以上に世間体を気にしながら生きている(部分もある)という事をお伝えしたかったわけです。
ノンケの皆さんも悩みはたくさんあるでしょう。同じようにゲイの我々もたくさんの悩みを抱えて生きています。だから、気持ち悪いなんて言わないでねw

でわでわ

安心かつ効率良く友情結婚相手を探せる
カラーズに入会相談を申し込む
ケン
著者:ケン

ゲイで友情結婚経験者。主に成婚後の会員様のコミュニティーサポートを行っております。自分が経験者であること、成婚者のコミュニティーでの情報などを加味して、会員の皆さんから、活動中の悩みだけでなく、結婚後の実状などについてもご相談を受けています。

記事を検索する

下三角
下三角