
LGBT・マイノリティ
セクシュアル・フルイディティとは、周囲の状況の変化に応じて性自認や性的指向が揺れ動く、性に流動性があるという性の性質を表す言葉です。
セクシュアル・フルイディティを知って「セクシャリティは後天的に変わることがあるのか!」と感じる方がいますが、友情結婚相談所カラーズでは後天的にセクシャリティが変わった方に出会ったことはありません。
話を聞いていくとセクシャリティが変わったのではなく、本来のセクシャリティに後から気づいたケースがほとんどです。
今回は、セクシュアル・フルイディティについて詳しく解説するとともに、セクシャリティが後天的に変わったと感じる5つの瞬間なども紹介します。
目次
セクシュアル・フルイディティとは「周囲の状況によって性自認や性的指向が変化することがある」という性の性質を表す言葉です。日本語では「性の流動性」と訳されます。主に欧米で浸透している言葉で、日本ではまだあまり知られていません。
セクシュアル・フルイディティとよく似た言葉に以下の2つがあります。
どれも似たような響きですが、セクシュアル・フルイディティが「性の性質」を表す一方で、上記2つは「セクシャリティ」のひとつです。それぞれの特徴ついてみていきましょう。
セクシュアル・フルイドとは「性的指向(※1)」に流動性があるセクシャリティのことです。周囲の状況によって恋愛感情や性的欲求を抱く対象が変化するという特徴があります。
例えば「昨日は男性に惹かれたけれど、今日は男性と女性の両方に惹かれる」といったことが考えられます。
以下は、セクシュアル・フルイドに近いセクシャリティです。
▼セクシュアル・フルイドに近いセクシャリティ
一見、どれもセクシュアル・フルイドにまとめられるように感じられるかもしれません。しかし、セクシュアル・フルイドはバイセクシャルとパンセクシャルで揺れ動いたり、まったく別のセクシャリティに変化する可能性もあります。
そのため、セクシュアル・フルイドとバイセクシャル・パンセクシャルは、厳密には異なる意味を持ちます。
※1:性的指向とは「恋愛感情や性的欲求がどの性に向くか」を示すもの
ジェンダー・フルイドとは「性自認(※2)」に流動性があるセクシャリティのことです。周囲の状況によって自分をどの性と認識しているかが変化するという特徴があります。
例えば「昨日は自分のことを男性と認識していたけど、今日は男性と女性のどちらでもないと認識している」といったことが考えられます。
日本では「Xジェンダー」と呼ばれることもあり、2つの意味に違いはほとんどありません。欧米で浸透しているのが「ジェンダー・フルイド」、日本で浸透しているのが「Xジェンダー」と覚えておくとよいでしょう。
※2:性自認とは「自分をどの性と認識しているか」を示すもの
セクシュアル・フルイディティは、周囲の状況によってセクシャリティが変化するという性の性質を表しますが、3,000人以上の入会相談をおこなってきた友情結婚相談所カラーズでは、セクシャリティが後天的に変わるケースは少ないと考えています。こちらの動画でもお話ししています↓
少なくともカラーズの会員様には、セクシャリティが後天的に変わった方はいないと感じています。「急にセクシャリティが変わった気がする」という方でも、話していくと実は元からそういう要素を持っていたケースが多くみられます。
例えば、「異性とお付き合いしたときは性行為ができていたけど最近できなくなった」とおっしゃる方に、
を尋ねると、「そういえば最初から違和感があったかも…」と気づかれることがあります。
あらゆる研究においても、セクシャリティが先天的なものか後天的なものかははっきり分かっていません。しかし、カラーズでは経験上セクシャリティは先天的なものが多く、後天的に変わるケースはほとんどないのでは?と考えています。
カラーズでは「後天的にセクシャリティが変わった」という方と話していくと「勘違いだった!」というケースが多いことから、セクシャリティは後天的に変化することはレアケースだと考えています。
実際にセクシャリティが変わったと感じる瞬間としては、以下のようなものが挙げられます。
それぞれについて詳しく紹介します。
環境が変わったタイミングでセクシャリティが変わったと感じることがあります。
例えば、幼少期から「男の子なんだから」「男らしくしなさい」など、男性であることを刷り込まれていて、いざ独り立ちしてさまざまな価値観に触れたとき、「私は男性じゃない気がする」と自覚することがあります。
しかし、これは後天的にセクシャリティが変わったのではなく、元から男性ではないという要素があったものの、幼少期からの刷り込みによって気づけなかっただけと考えるのが自然です。
このように、環境の変化と同時にセクシャリティが変わったというのは勘違いで、環境の変化によって本来のセクシャリティに気づいたケースが多いといえます。
ホルモンバランスの乱れによってセクシャリティが変わったと感じることもあります。
例えば、「最近性的欲求を抱くことがなくなったということは、セクシャリティが変わったのかもしれない」と考える方がいます。
しかし、性的欲求は年齢とともに減退するといわれており、特に女性はホルモンバランスの乱れによって1か月の間にも性的欲求が強くなったり弱くなったりするような変化が起こります。
このように、単にホルモンバランスの乱れで気持ちに変化が起こっているだけで、セクシャリティそのものは変わっていないことがほとんどです。すぐにセクシャリティが変わったと決めつけず、ほかの要因がないかを考えてみてください。
セクシャリティに関してずっとモヤモヤを感じていて、やっとしっくりくるセクシャリティを知ったとき、セクシャリティが変わったと表現されることもあります。
しかし、元からモヤモヤを抱えていたということは、そういう要素をすでに持っていたということであり、ただ自分のなかに情報がなかっただけです。
つまり、この場合も「セクシャリティが変わった」のではなく「本来のセクシャリティに気づいた」と考えるのが自然でしょう。
婚活を始めたタイミングでセクシャリティが変わったと感じることもあるようです。
特に婚活がうまくいかないときに「セクシャリティの問題なのでは?」と自分を疑ってしまう傾向があります。しかし、実際には「婚活がうまくいかないこと」と「セクシャリティ」は関係ありません。
また、なかには「これまでお付き合いした人とは性行為をしてきたけど、結婚を考えたとき、性行為をし続けることが考えられなくなった」という方がいます。
婚活はこれまでの恋愛や人付き合いとは異なり、一生一緒に支え合うパートナーを探すことになります。結婚を前提としないお付き合いでは、何か嫌なことがあればいつでも別れられるという意識がある一方で、結婚は簡単に関係を解消することはできません。
そのため、例で挙げた性行為のように、これまでは我慢できていたようなことも、結婚を考えるとこの先我慢することができないと考え方に変化が生まれます。その考え方の変化をセクシャリティが変わったと勘違いするケースがあります。
この場合も、元から違和感があったものの我慢できていただけであって、セクシャリティが変わったとはいえないでしょう。
過去に痴漢やDVなど、トラウマになるような経験をしたときにセクシャリティが変わったと感じることがあります。
例えば、過去に性的暴行を受けた経験から、異性に性的な目を向けられることが怖くなった、性的な行為ができなくなったという例が挙げられます。
この場合は、セクシャリティは変わらずトラウマが残っているケースもあれば、過去の経験が原因でセクシャリティそのものが変わることもあるかもしれません。
「結婚はしたいけれど、性的関係を持ちたくない。性的対象にみられたくない」という方は、性的関係を前提としない友情結婚を選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
過去の経験で性的な目を向けられることが怖い・苦手になってしまったものの、そのうえで結婚を検討されている方は、友情結婚相談所カラーズまでお気軽にお問い合わせください。セクシャリティをはっきり自認する必要はありません。
セクシュアル・フルイディティは、性自認や性的指向に流動性があるという性の性質を表す言葉です。
確かに、セクシャリティが先天的なものなのか、後天的な要素も含まれるのかは未だ明確には分かっていません。しかし、後天的にセクシャリティが変わった方という方がカラーズのお客様にはいないことから、後天的に変わることはほとんどないと考えています。
3,000人以上の入会相談を受けてきたなかで「セクシャリティが後天的に変わったかも?」とおっしゃる方のほとんどが、ただ気づくタイミングが遅かっただけのケースが多いためです。
セクシャリティが変わったと感じたとき、それは環境の変化やホルモンバランスの乱れなど、気持ちに変化が表れているだけの可能性があります。すぐにセクシャリティが変わったと決めつけず、ほかの要因がないかを考えてみてください。
友情結婚相談所カラーズでは無料の入会相談をおこなっています。「自分のセクシャリティがよく分からない」といった悩みをお持ちで「結婚相手と性的関係を持たない結婚がいいな」と友情結婚を検討されている方は、ぜひカラーズまでご相談ください。
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恋愛結婚に違和感を感じている方は診断してみてください。
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