なぜ友情結婚をしようと思ったのか?

投稿日

2016.05.25

更新日

2020.10.19

なぜ友情結婚をしようと思ったのか?

こんにちは、カラーズスタッフのケンです。
 
今年のGWは、うまく休みを取れた人は大連休でしたね。
本業はサラリーマンの僕はというと、若くもないのに下っ端街道まっしぐら。先輩方の休みを優先して、細々と出社していたので、地味目の連休です。どこに行っても混んでいるし、料金は高いし、どこにも行きたくなんてない・・・・と思うようにしています。(つまり強がり)
 
長期連休があると実家に帰ったりする人も多いと思いますので、多方面からのこころない『結婚プレッシャー』を受けてきた人も多いのではないでしょうか?
ということで今回はなぜ『友情結婚をしようと思ったのか』について書いてみようと思います。
 

◆セクマイと結婚◆

 自分の年齢がばれてしまいますが(そもそもばれていたか?)学生時代インターネットはまだまだ発展途上で、セクシュアリティに関して詳しい情報を安易に得ることができない状況にありました。
もちろん自分の嗜好が他の人と異なっているという自覚はありました。でもそれは一過性のもので、きっと普通に女性と結婚して子供を授かっていわゆる一般的な家庭を築くことになるだろうと漠然と思っていました。
歳が離れた弟がいることも影響していると思いますが、とにかく子供が大好きで、自分の子供を育てたいという思いが強くあったと思います。
 
社会人になり、ネット環境も整うと本格的にセクマイの世界にのめりこんでいく自分とは裏腹に、女性と結婚して子供を・・・という気持ちは年齢とともに高まっていきました。
また、会社や実家では「彼女はいるの?」「結婚はしないの?」というプレッシャーを受け続け、『このまま結婚しなかったら、社会的に脱落者になって親不孝者になるのかなぁ?』というネガティブなことを考えるようになってしまっていました。
 
そんな折、ネットで『友情結婚』という言葉を知り、オンラインからのリアルが今ほど当たり前になっていない当時、勇気を振り絞って初めて「オフ会」というものに参加しました。
 

◆社会の風潮◆

LGBTという言葉が日本でも一般化してきている昨今ですが、まだまだ個人の理解が高まっているとは実感できてはいないというのが正直な感想です。
実際会社の中でも、「結婚はしないのか?」という、セクハラめいた言葉が当たり前のように聞こえてきますし、女っ気がない人に対して「こっちの趣味があるのか?」という独特の手の動きをつけての発言を聞くことも少なくありません。
また、親たちの世代は、結婚して子供を作り・家族を作りということが人間の幸せであり、自分の子供にもそうなって欲しいと思っている人がたくさんいるでしょう。
 
他人のせいにしてはいけないとは思いますが、そういった社会の風潮がネガティブな考えを持ってしまう要因になっていたことは間違いありません。
そんな中で見つけた『友情結婚』という、今までになかった考え方は、未来に見えた光明でありました。
 

◆理想と現実◆

活動を始めた当初の自分が結婚をしたい理由は
子供が欲しい
親を安心させたい
世間体
 
というような順番で、「一般的な温かい家庭」を夢見て活動を始めました。
 
 
しかし、実際に『友情結婚活動』を開始して、まず感じたのは理想と現実の乖離です。
ただそれは“予想外”ではなく、現実を直視することを避けていた“現実逃避”であったなとその後に思うことになります。
 
僕は、活動を続けて行く上で、幸運にもたくさんの人と出会い、たくさんの考え方に触れることができたことができました。
それは本当に幸運なことで、皆さんに感謝せずにはいられません。
1人で活動していたらきっと結婚はいまだにできていなかったんじゃないかなぁ~と思っています。
 
いろんな人の話を聞いて、『なぜ結婚をしたいのか?』という理由はどんどん変わっていきました。
そして、その理由を『理想』ではなく『現実』として考えたときに、そんな希望をかなえられる人は存在しないだろうということに気が付きました。
良く考えればわかることなのですが、人の振り見て我が振り直せというように、周辺の方々の活動で気づかされることもとても多かったです。
 
 
そんなこんなで、僕の友情結婚活動が始まっていきました。
実際に活動を始めてから結婚までには約5年の年月がかかりました。
それを長いとみるか短いとみるかは人それぞれだと思いますが、子供を希望していたりする場合の『5年』が何を意味するのかを考えていただくととてもわかり易いかもしれませんね。
 
ちょっと中途半端ですが、今回のテーマはなぜ友情結婚をしようと思ったのかだったので、この辺で終わりにさせていただきます。
実際の活動の話、活動中の心境の変化に関しては、それはまた別の話ということで。。。

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ケン
著者:ケン

ゲイで友情結婚経験者。主に成婚後の会員様のコミュニティーサポートを行っております。自分が経験者であること、成婚者のコミュニティーでの情報などを加味して、会員の皆さんから、活動中の悩みだけでなく、結婚後の実状などについてもご相談を受けています。

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