
LGBT・マイノリティ
世界中で数々のLGBTQ+の割合に関する調査が行われてきました。
今回は、いくつかの調査に絞って、世界/日本における全セクシャリティ(LGBTQ+)の割合について解説します。
目次
全セクシャリティ(LGBTQ+)の割合をみる前に、まずはそれぞれのセクシャリティがどのような特徴を持つのか、一覧表で解説します。
ただし、性はグラデーションといわれるように、セクシャリティは人の数だけあるものです。以下の表に記載されているセクシャリティがすべてとは限りません。
一般的に認知されている、もしくは認知が広がりつつあるセクシャリティに限定して紹介します。
▼全セクシャリティ(LGBTQ+)の特徴
セクシャリティ | 特徴 |
レズビアン(Lesbian) | 自認する性が女性で、性的指向(※1)が女性に向く |
ゲイ(Gay) | 自認する性が男性で、性的指向が男性に向く |
バイセクシャル(Bisexual) | 性的指向が男性と女性の両方に向く |
トランスジェンダー(Transgender) | 身体的性(※2)と性自認(※3)が異なる |
クエスチョニング(Questioning) | 性自認や性的指向が分からない、もしくは意図的に定めていない |
アセクシャル/アロマンティックアセクシャル(Asexual) | 他者に対して恋愛感情も性的欲求も抱かない |
アロマンティック(Aromantic) | 他者に対して性的欲求は抱くが、恋愛感情は抱かない |
ノンセクシャル/ロマンティックアセクシャル(Nonsexual) | 他者に対して恋愛感情は抱くが、性的欲求は抱かない |
ノンバイナリー(Nonbinary) | 性自認や性表現(※4)が男性と女性のどちらにも当てはまらない、もしくは意図的に当てはめていない |
Xジェンダー(X-gender) | 性自認が男性と女性のどちらにも当てはまらない、もしくは意図的に当てはめていない |
パンセクシャル(Pansexual) | 相手のセクシャリティを意識せず、すべてのセクシャリティが性的指向の対象になる |
オムニセクシャル(Omnisexual) | 相手のセクシャリティを認識したうえで、すべてのセクシャリティが性的指向の対象になる |
(※1)性的指向:恋愛感情や性的欲求を抱く対象となる性のこと。
(※2)身体的性:戸籍上の性のこと。
(※3)性自認:こころの性とも呼ばれ、自分で認識している性のこと。
(※4)性表現:服装や言葉遣いなど、自分が表現したい性のこと。
このように、セクシャリティはLGBTQのみにとどまらず、現在も多様化しています。
イプソスが実施した「LGBT+ PRIDE 2023」という調査によると、LGBTQ+の割合は、調査対象となった30か国の平均で9%でした。
左利きの割合は約10%といわれており、左利きの人と同じくらいLGBTQ+の人がいると考えると、意外と身近に感じられるのではないでしょうか。
また、9%のうち、セクシャリティの内訳は以下のとおりです。
▼各セクシャリティの割合
セクシャリティ | 割合 |
ゲイ/レズビアン | 3% |
バイセクシャル | 4% |
パンセクシャル/オムニセクシャル | 1% |
アセクシャル | 1% |
このように、世界においては、LGBTQ+のなかでバイセクシャルが最も多く、次にゲイ・レズビアンが多いことが分かっています。
参考:LGBT+ PRIDE 2023|イプソス・グローバルアドバイザーによる世界30ヵ国の調査
イプソスが実施した「LGBT+ PRIDE 2023」という調査によると、世代によってもLGBTQ+の割合が変動するとの結果が出ています。
具体的な結果は以下のとおりです。
▼世代別のLGBTQ+の割合
世代 | 割合 |
Z世代(1997年以降) | 18% |
ミレニアル世代(1981~1996年) | 10% |
X世代(1965~1980年) | 6% |
ベビーブーマー(1948~1964年) | 4% |
このように、昔から現在にかけてLGBTQ+の割合は高まっていることが分かります。この背景には、情報が得やすく自認しやすくなったこと、そして多様性を認める社会の変化があると考えられています。
参考:LGBT+ PRIDE 2023|イプソス・グローバルアドバイザーによる世界30ヵ国の調査
イプソスが実施した「LGBT+ PRIDE 2023」という調査によると、日本におけるLGBTQ+の割合は5%でした。一方で、電通が実施した「LGBTQ+調査 2023」という調査では、日本におけるLGBTQ+の割合は9.7%でした。
このように、調査によって割合に幅はあるものの、日本におけるLGBTQ+の割合は5~10%と、世界における割合である9%と大きな差はないことが分かります。
また、電通の調査結果を参考に、9.7%のセクシャリティの内訳をみてみると、以下のとおりになりました。
▼各セクシャリティの割合
セクシャリティ | 割合(※) |
ゲイ | 1.59% |
レズビアン | 1.01% |
バイセクシャル/パンセクシャル | 3.20% |
アロマンティック | 1.43% |
アセクシャル | 1.56% |
トランスジェンダー | 1.15% |
ノンバイナリー/Xジェンダー | 1.38% |
クエスチョニング(恋愛感情や性的欲求の対象となる性が分からない) | 0.58% |
クエスチョニング(自認している性が分からない) | 0.26% |
(※)複数のセクシャリティに該当する人がいることや小数点の処理の関係により、合計が9.7%になるとは限らない
このように、日本においては、バイセクシャル・パンセクシャルが最も多く、その他のセクシャリティは1.3%前後の割合であることが分かっています。
なお、世界・日本における割合は、LGBTQ+に属することを自認している人の割合です。つまり、自分のセクシャリティを自認していない人や自分のセクシャリティを明かしていない人を含めると、さらに割合は増えるのではないかと考えられています。
参考:LGBT+ PRIDE 2023|イプソス・グローバルアドバイザーによる世界30ヵ国の調査
参考:電通グループ、「LGBTQ+調査 2023」を実施
近年では、メディアで「パートナーシップ制度」や「同性婚」について取り上げられることも増えてきました。
日本では、パートナーシップ制度を導入している自治体も増えてきましたが、同性婚は今もなお認められていません。そのため、パートナーシップ制度を活用する人、海外で同性婚をする人、日本で同性婚が認められるのを待つ人など、さまざまな選択をしています。
また、自分のセクシャリティを隠して、異性のパートナーを持ったり結婚したりする人、恋愛や結婚を諦める人もいます。
このように、LGBTQ+というだけで、恋愛や結婚に関する悩みは多いようです。
ただし、近年ではセクシャリティが多様化していると同時に、ライフスタイルや結婚のカタチも多様化しています。
恋愛や結婚をせずにシングルライフこそが幸せだという考え方、恋愛感情はないけれど価値観の合うパートナーとの生活、夫婦間で性的関係を持たない友情結婚など、LGBTQ+の人にとっての選択肢も増えています。
LGBTQ+だからという理由で、自分の理想を諦める必要はありません。あなたにとっての幸せを実現させる方法がないか、色んな選択肢を考えてみてください。
友情結婚とは、夫婦間に性的関係を持たない結婚のカタチです。互いのセクシャリティを理解し合い、自分たちらしい関係を築ける魅力があります。
友情結婚できる可能性があるセクシャリティは以下のとおりです。
友情結婚相談所カラーズでも、上記のセクシャリティの会員様が多く在籍されています。特に男性はゲイの方が多く、女性はノンセクシャル・アセクシャルの方が多い傾向にあります。
ただし、上記以外のセクシャリティの方でも友情結婚できる可能性がゼロとは限りません。「自分が友情結婚できるか分からない」という方は、無料の「友情結婚適性診断」をお試しください。
また、友情結婚相談所カラーズでは、無料相談も行っています。友情結婚が気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
世界においても日本においても、LGBTQ+の割合は約10%であり、バイセクシャル・ゲイ・レズビアンなどのセクシャリティが高い割合を占めています。
ただし、自分のセクシャリティが分からない人や明かしていない人を含めると、その割合はさらに多いと予測できます。
また、セクシャリティを理由に恋愛や結婚に関する悩みを抱えている人は少なくありません。しかし、近年でライフスタイルや結婚のカタチは多様化しています。自分の幸せを実現する選択肢がないか、今一度考えてみてください。
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恋愛結婚に違和感を感じている方は診断してみてください。
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