契約結婚とは?メリットやデメリット、婚前契約書の作り方を解説!

投稿日

2023.05.10

更新日

2024.03.31

契約結婚とは、結婚前にルールや条件を定めたうえで結婚することです。契約結婚をテーマとしたドラマやマンガが話題になるなど、最近よく聞くようになりました。しかし、契約結婚が一体どのようなものか、具体的に知らない方も多いでしょう。そこで、本記事では契約結婚の概要やメリット、必要となる婚前契約書の作り方まで詳しく解説していきます。

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契約結婚とは

契約結婚とは、結婚前に結婚生活におけるルールや離婚する際の条件など、結婚生活に関する契約を結んだうえで結婚することです。契約書のことを婚前契約書とも言います。入籍前に契約するので”婚前”契約書です。

具体的な契約内容としては、「家事をどう負担するか」「結婚後は仕事を続けるか」「離婚の条件は何か」などが挙げられます。内容によっては期間を定めたうえで、更新制にすることも可能です。

契約結婚には、恋愛感情がなく互いのメリットを目的とするケースもあれば、恋愛感情があっても円滑な結婚生活を送るために契約を結ぶケースもあるなど、人によってさまざまな目的があります。

婚前契約書実例

実際どんな契約書を作っているか気になりますよね。最後は弁護士に見てもらうことをお勧めします。自分達がこれをいれたい、と考えていても法的にはなんの効力もなかったらり無効になることもあります。公正証書にするか、自分達だけで入籍前にサインしてもっているだけか、手続きも変わってきます。専門家に相談するのが一番です。
私もお話ししたことがあるsilvaさんが、婚前契約書を結ばれていて、実際の契約書内容を見せてくれています。こちら参考にしてください。

新R25:「契約書を作ると、結婚生活の感動が増す」飲酒、セックスも取り決めたSILVAの結婚観

アメリカでは当たり前に婚前契約書を結ぶことが多いですが、まだまだ日本で契約書を交わす方は少ないようです。

契約結婚と偽装結婚の違い

偽装結婚は、互いに結婚生活を共にする意思がないにもかかわらず結婚することです。一般的に、外国人が在留資格を取得するため、家族としての手当を受けるためなどの目的があります。

ただし、偽装結婚のように互いに結婚の意思がないまま婚姻届を提出すると、虚偽の申告をしたとして違法になる可能性があり、罰則も科せられます。

一方で契約結婚は、あくまでも互いに結婚する意思を持っていることが前提です。偽装結婚と誤認されないためには、同居したり生計をひとつにしたりするなど、夫婦としての実態が分かるような対策が効果的といわれています。

契約結婚と事実婚の違い

事実婚は、互いに結婚する意思を持ったうえで、婚姻届を提出しない結婚のことです。契約結婚は基本的に婚姻届を提出するため、その点が事実婚との違いといえます。

互いに結婚の意思がある点では、契約結婚と変わりありません。ただし、契約結婚であっても婚姻届を提出しないケースもあり、この場合は事実婚と呼ばれることもあります。

契約結婚と友情結婚の違い

友情結婚は、性愛を持たず、互いの友情・愛情・信頼関係などの感情にもとづいて結婚することです。一般的に、異性に対して「恋愛感情を抱かない」「性的欲求を抱かない」「性的な行為をしたくない」といったセクシャルマイノリティの人が友情結婚を希望します。

具体的には、「アセクシャル」「ゲイ」「ノンセクシャル」といったマイノリティの方が友情結婚を望むケースが多いです。

一方で契約結婚は、すべての夫婦が性愛を持たないわけではありません。契約内容によっては性的な関係を持たない場合もありますが、互いに恋愛感情や性的欲求を抱く恋愛結婚も含まれるため友情結婚とは明確な違いがあります。

友情結婚についての詳しい解説はこちら

契約結婚は違法?

結論、契約結婚は違法ではありません。契約結婚は互いに結婚の意思を持っており、夫婦関係になることを目的としているため、正当な結婚です。

ただし、結婚の意思を持たない偽装結婚の場合、違法となる可能性があります。在留資格の取得や家族としての手当・控除を受けることなど、夫婦関係になる以外の目的で結婚する場合は、「偽装結婚=違法」となります。

契約結婚のメリット

契約結婚のメリットには以下の3つが挙げられます。

  • 良好な結婚生活につながる
  • 恋愛感情の有無が関係ない
  • 離婚する場合にトラブルが起こりにくい

良好な結婚生活につながる

契約結婚では、事前に結婚生活に関するルール・条件を決めるため、「ケンカになりにくい」「互いにストレスを感じにくい」など、良好な結婚生活につながる点がメリットです。

例えば、契約時点で家事の担当を振り分けておくことで、結婚後に家事を押し付け合うといったトラブルを回避できます。

また、契約内容を決める際、互いの考え方や価値観を共有することで、違いを把握することが可能です。その時点で互いの妥協点を模索したり、理解を深めたりしたうえで結婚できるため、結婚後のトラブルが起こりにくいといえます。

恋愛感情の有無は「関係ない」

契約結婚をする際、恋愛感情の有無は関係ありません。恋愛感情がなくても、人生のパートナーとして結婚したいという意思があれば、それは正当な結婚です。

そもそも結婚の法律に恋愛感情の有無については記載されていません。

そのため、「他人に恋愛感情を抱けない」「恋愛するのが苦手」といった人でも、契約に則って生活すればよいと割り切れる点は契約結婚のメリットといえます。

離婚する場合にトラブルが起こりにくい

契約結婚では、万が一離婚するとなった場合のルールや条件も設けることが一般的です。離婚の条件、慰謝料、財産分与、親権、養育費などを事前に定めるため、離婚する場合でもトラブルが起こりにくいというメリットがあります。

離婚時のルールや条件がないと、話し合いが進まなかったり離婚調停が長引いたりするなどのトラブルが起こりかねません。その反面、契約結婚ではこのようなトラブルを回避できるため、スムーズな離婚につながるでしょう。

契約結婚のデメリット

契約結婚のデメリットには以下の3つが挙げられます。

  • 家族や周囲に理解されにくい
  • 離婚前提と捉えられることがある
  • 子どもを持つことが困難なケースがある

家族や周囲に理解されにくい

一般的な恋愛結婚と異なる契約結婚は、家族や周囲に理解されにくい点が最大のデメリットです。契約結婚はまだまだ認知度が低く、その実態を知る人も少ないでしょう。そのため、家族や周囲に契約結婚を理解してもらえない可能性があります。

必ずしも契約結婚であることを家族や周囲に伝える必要はありません。もし、契約結婚であることを伝える場合には、契約結婚にいたった理由やどういった目的があるかを具体的に説明することが大切です。

離婚前提と捉えられることがある

契約結婚をする際、万が一離婚する場合のルールや条件まで定めるのが一般的です。しかし、結婚前に離婚関連の話をすると、離婚前提の結婚であると捉えられる可能性があります。最悪の場合、交際が解消するケースもみられます。

そのため、契約結婚を提案する際には、「円満な結婚生活を送るため」「将来を真剣に考えているため」などの具体的な理由を伝え、パートナーを配慮することが大切です。

子どもを持つことが困難なケースがある

契約結婚において「子どもを持たない」「性交渉をしない」といった契約を含む場合、どちらか一方の気が変わって子どもを持ちたいと思っても、実現が難しいケースがあります。

契約内容の変更・更新を提案して受け入れられる場合もあれば、契約に則っていないとして離婚につながることも考えられます。

そのため、将来的な気持ちの変化なども予測しながら、子どもについてよく話し合ったうえで契約内容を定めることが大切です。

恋愛感情や性的欲求を持たず結婚したい方は「友情結婚」がおすすめ

「他者に恋愛感情や性的欲求を抱かないけど結婚はしたい…」という方は、友情結婚がおすすめです。

「互いに恋愛感情・性的欲求を持たない」という契約のもと、契約結婚をすることもひとつの手段です。

しかし、もともと他者に恋愛感情・性的欲求を抱く人にとっては、その契約が辛くなったり、契約を守れなくなったりすることで、夫婦関係にトラブルが生じるかもしれません。

一方の友情結婚では、恋愛感情や性的欲求を抱かないなど、それぞれのセクシャリティにあったパートナーと結婚します。そのため、どちらか一方が契約を守れなくなるといった問題を回避でき、離婚率も低いといわれています。

したがって、他者に恋愛感情や性的欲求を抱かないなどのセクシャルマイノリティの方には、友情や信頼関係で成立する友情結婚がおすすめです。

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まとめ

契約結婚とは、結婚生活や離婚する際のルールや条件を定めたうえで結婚することです。一般的な恋愛結婚とは異なり、恋愛感情を持たず、人生のパートナーとして契約結婚をするケースもあります。ただし、家族や周囲に理解されにくいといった点がデメリットです。契約結婚のメリット・デメリットを理解したうえで、良好かつ円滑な結婚生活を目指しましょう。

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代表中村
著者:代表中村

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