ゲイの結婚

めっきり寒くなりましたね。
殿方の肌が見られなくて悲しい季節ですが、汗だくの夏より冬が好きな僕はご満悦です。

最近巷では「同性結婚訴訟」なるものが話題を集めています。
自分のようなクローズドゲイにはあまり関係ないと思ってしまいがちですが、こういった人たちの活動が、50年後100年後の人たちに影響を与えるのは間違いないですね。陰ながら心の中で応援しています。

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マイノリティでも結婚した

「ゲイ 結婚」
カラーズにたどり着く男性が検索するワードとして多い言葉です。

ゲイだけど結婚したい。ゲイだけど子供が欲しいと思っている人はたくさんいるように思います。
結婚相手は男性がいいのか、女性がいいのか。自分がどうなりたいのか、結婚の目的が何なのかで変わってくるのではないかと思います。

結婚に世間体や社会的地位を求めているなら異性間結婚をすることを望むでしょう。なぜなら、世の中はまだまだマジョリティの方々の考えが浸透していて、マイノリティは色眼鏡で見られてしまいます。
それが嫌だから、オープンにしていないのに、同性と結婚したら自分の作ってきたセルフイメージが崩れてしまい人生設計が大きく変わってしまいます。

子供が欲しい場合でも、異性間結婚を求めることが多いのではないかと思います。世の中では同性同士でも子供を授かる方法はいくつもありますが、結局世の中的には、父と母(男女)の夫婦に育てられた子供が普通で、そうじゃない子は「かわいそう」「特殊な子」という目で見られてしまいます。環境で子供の幸せを語ることが良いとは思いませんが、子供のことを考えたら・・・となってしまうのが現実的なところなのかなと思います。

人生を共にするパートナーが欲しいという方もいらっしゃいます。ゲイならそのパートナーは同性なのでは?って思ってしまうのですが、どうやらくっついたり離れたりするイロコイの相手ではなく、そういうものに左右されないパートナーが欲しいそうです。いわゆる「友情以上」で結ばれた関係という事ですよね。

そんな理由で友情結婚を希望される人が多いのかなというイメージを持っています。

同性婚が認められた日本は

では同性婚が認められたら、友情結婚を希望する人はいなくなるのでしょうか?
私はそうは思いません。
まさに、ここまでに語ってきた理由によるものです。

法律が変わっても、人間の考えがすぐに変わるものではないです。
例えば「男女雇用機会均等法」は1985年に制定されて1986年に施行されています。実に施行されてから36年もたっています。
さすがに言葉を理解していない人は少なくなったと思いますが、社会の実状は全く「均等」になっていません。
まだまだ、男女で仕事も役割も分けられていたり、当たり前のように「女性の仕事」などという言葉を口にする老害人種が横行している状況です。そしてそれをしっかり注意できる仕組みもないことが問題ですね。

話がそれてしまいました。
少し前に台湾で同性婚が認められるニュースがあり、歓喜している人たちがたくさんいたように思います。しかし、台湾はセクシャルマイノリティに対して寛容な文化がすでに出来上がっており、特にゲイに対しての迫害は少ないと感じていました。もちろん実状(実際の社会では)軋轢はあるのかもしれないですが、それでも日本よりはかなりオープンに生きられる世の中になっているんです。

そう考えると、日本で同性婚を話題にするのは順番が違うというか、畑を耕さずに種を振りまいてしまったという状況じゃないかなと。
もしこれで同性婚が認められたとしても、しっかりとした土壌がない状況では、法律という大木が経っても、育たない・・もしくは枯れたり倒れたりしてしまうのではないかと思ってしまいます。

欲しがるばかりではだめ

勘違いしないで欲しいのですが、僕は同性婚が可能な世の中に反対ではないです。
自分が希望する選択肢がたくさんあって、自己責任で自分の人生の舵を握れるのが理想的な状況だと思っているからです。

同性婚が認められると、少子化が進むという意見もあるようですが、同性同士でも子供を授かれる方法は今やたくさんあります。自分の知識のなさをひけらかして批判ばかりしている人は、自分の無能を晒していることを恥じて欲しいですね。

さらに「できちゃった結婚」などと無計画に子供を作って、ネグレクトなどという社会問題を起こしている方々に比べたら、本当に子供が欲しくて頑張って授かった同性同士の方がよっぽど子供に愛情を注いで、恵まれた環境を提供できるでしょう。
ただ、子供を育てる夢だけを見ていて、現実とのギャップに苦しむ人もいるようです。それって結局は異性間結婚でも同じですよね。。。

同性結婚訴訟が話題になり、たくさんのサイトが乱立している状況ですが、どこを見ても「自分たちに権利を!」っていうものが目立っています。
言いたいことはわかりますが、権利を主張することで発生するリスクをもっと明確にして、それを一つずつ解決していく必要があると思うんです。
日本の法律は、男女が結婚するものとして構成されていて、同性で結婚した場合にはたくさんの歪が発生します。悲しいことですがそれが現実です。
だから、欲しがるばかりではなく、それらを解決して権利を主張してほしいです。
法律が自分たちについてきてないのが悪いと言っているだけではなく、そういったことを考えて欲しいなと思います。

そう考えた場合、はたして本当に「結婚」がしたいのでしょうか?
結婚という制度によって得られる特権(?)を何らかの方法で享受できれば「結婚」という制度にこだわる必要はないように僕は思ってしまいます。

正直、各サイトのQ&Aを見ていると屁理屈と不満ばかりで、当事者側の人間としては恥ずかしくなってしまう事も多いです。ただ、その選択を求める人がいて、今後も求める人がいるだろうという事なのであれば、今現在やっている活動が無駄なことであるとは思わないのは前述の通りです。

ゲイといってもひとそれぞれ

なぜ、世の中が同性婚訴訟で盛り上がっているのに、僕がそれほど盛り上がっていないのかというと、今までも何度も伝えていますが、セクシャルマイノリティと一言で言っても本当にたくさんの考え方があるんです。

例えばゲイと言ってもたくさんの考え方があります。
カラーズでもいろんな意見を基にまとめてみたものがありますが、それでもまだまだ多種多様だと思います。
関連:ゲイとは?

僕は、いわゆる皆さんがイメージするゲイだと思います。
男性が好きだし、男性とお付き合いしたいと思います。生きていて困ることが全くないとは言わないですが、どうしようもないほど困ることはなく生きています。
街中で手を繋げないとか、キスができないとか、そんなのは人それぞれですよね?異性間カップルだってできる人もいればできない人もいます。

ゲイだから大変だなと思ったこともあります。でもゲイでよかったと思う事もあります。そして今は楽しく生きています。10年後はわかりません。でも今の自分の感性を大切にしていきたいと思います。
自分が何をしたいか、どうなりたいかを考えながら生きていれば、今自分が何をすればいいかはおのずと見えてくるんじゃないですかね?

自分はせっかくなら楽しく生きたい、生きていきたいと思っています。また、周りの人もそう思ってもらえたら、そうなってもらえたらハッピーだなと思います。

でわでわ

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ケン
著者:ケン

ゲイで友情結婚経験者。主に成婚後の会員様のコミュニティーサポートを行っております。自分が経験者であること、成婚者のコミュニティーでの情報などを加味して、会員の皆さんから、活動中の悩みだけでなく、結婚後の実状などについてもご相談を受けています。

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