性的な関係に興味が持てないのは異常?よくある理由と考え方

「好きな人はいるのに、性的な関係には興味が持てない」
「みんなが当たり前に望んでいるものが、自分にはよく分からない」

こうした悩みを、誰にも相談できないまま一人で抱えていませんか。

性的な関心の強さには大きな個人差があり、大切なのは周りと同じかどうかではなく、あなた自身が納得して過ごせているかどうかです。

本記事では、性的な関係に興味が持てないのは異常なのかという疑問への答えと、よくある感じ方の例、性的な関係を望まないままパートナーや家族を持つ方法などについて詳しく解説します。

「こんなふうに感じるのは自分だけでは」と思うかもしれませんが、同じように感じている人はマジョリティではなくとも少なくありません。

例えば、2019年に大阪市でおこなわれた調査では、性的指向アイデンティティとして「アセクシャル・無性愛者」を選んだ回答者は0.8%でした。これは100人に1人に近い割合です。

さらに、自分をアセクシャルとは名乗っていないものの「性的な関心がない」「性的な関係はなくてもいい」と感じている人を含めれば、その数はもっと多いと考えられます。

参照:国立社会保障・人口問題研究所「日本におけるアロマンティック/アセクシャル・ スペクトラムの人口学的多様性」

恋愛感情や性的欲求を抱かないといっても、具体的な感じ方は人それぞれです。よく聞かれる例を紹介します。

相手は好きなのに性的な関係になりたくない

「一緒にいて楽しい」「大切にしたい」「ずっとそばにいたい」と思える相手がいても、性的な関係だけは望めないというケースがあります。

「好きなら性的な関係も望むはず」という思い込みがあると、自分の気持ちが偽物のように感じられて苦しくなることがあるかもしれません。

しかし、恋愛感情と性的欲求は別ものです。実際、恋愛感情はあっても性的欲求は抱かない「ノンセクシャル」というセクシャリティの人がいます。

性的欲求を抱かなくても、相手を大切に思う気持ちは本物です。また、ここでいう「好き」が恋愛感情ではなく、家族や親友に向けるような好意だという人もいます。

スキンシップの段階で気持ちが冷めてしまう

会話や一緒に過ごす時間は楽しいのに、「手をつなぐ」「キスをする」など、体の距離が縮まった段階で気持ちが冷めてしまう人もいます。

触れられること全般が苦手な人もいれば、ハグまでは心地よいが性的な接触は望まない人もいます。どこまでが心地よいかの境界線は人によって違い、それがどの段階であっても「おかしい」わけではありません。

経験はあるが、何が良いのか分からない

「そういうものだから」と性的な経験をしてみたものの、周囲がいうほど良いものに感じられなかった人もいます。

「相手が悪かったのか」「まだ慣れていないだけか」と考えることもありますが、そもそも他者に性的な欲求を抱かない人にとって、性的な行為に魅力を感じないのは自然なことです。

経験があることと性的な関心があることは、イコールで結べるものではありません。

周りが当たり前にできることができない

友人との恋愛の話についていけなかったり、ドラマや漫画の恋愛・性的な場面に共感できなかったりすることがあるかもしれません。

「誰かを好きになるのが当たり前」という前提が自分には当てはまらないという違和感から、「自分は大人になりきれていない」「何かが欠けている」と感じてしまう人もいます。

また、婚活をきっかけに気づく人もいます。友情結婚相談所カラーズには、一般の結婚相談所で婚活を始めてみて、性的な行為が苦手だと感じ、そこで初めて自分の特性を知る人も多くいらっしゃいます。

「周りの当たり前」は多数派の感じ方にすぎず、それと違うことが間違いを意味するわけではありません。

恋愛感情や性的欲求を抱かないことは、性格の問題ではありません。「冷たい人間だから」「人を愛せないから」と自分を責める人もいますが、性的な関心の有無と、人への思いやりや愛情の深さは 関係ありません。

恋愛感情や性的欲求がなくても、家族や友人、パートナーを深く大切にしている人はたくさんいます。

アセクシャルやノンセクシャルは、同性愛や異性愛と同じように、どのような相手に惹かれるかという性的指向に関わる性のあり方です。育て方や性格、経験不足が原因でなってしまうものではありません。

自分の感じ方を、なおすべき欠点ではなく「自分の性質の一つ」として捉えてみてください。

「本当に好きな人に出会えば変わるよ」といわれることがありますが、これは必ずしも正しくありません。

アセクシャルやノンセクシャルは性的指向の一つであり、特定の相手に出会うことで「なおる」ものではないためです。どれだけ大切な相手に出会っても、性的な欲求を抱かないという人は多くいます。

「本当に好きな人に出会えば」という言葉には、「今の自分はまだ不完全だ」という前提が含まれているように感じられ、自分を責めてしまうことがあるかもしれません。しかし、恋愛感情や性的欲求を持たなくても、「いつか変わらなければ」と思う必要はありません。

また、「好きな人ができればできる」と信じて、望まない性的な関係に自分をあわせ続けると、心身に大きな負担がかかることがあります。自分の感覚を無視せず、個性として大切にしてください。

アセクシャルとは、他者に対して恋愛感情と性的欲求を抱かないセクシャリティです。ここでは、アセクシャルと混同されがちなノンセクシャルの意味も含め、自分のセクシャリティとの向き合い方を解説します。

アセクシャル・ノンセクシャルという言葉の意味

アセクシャルとは、他者に対して恋愛感情も性的欲求も抱かないセクシャリティのことです。日本語で「無性愛」と呼ばれることもあります。

また、日本では「ノンセクシャル」という言葉もよく使われます。アセクシャルとノンセクシャルは他者に性的欲求を抱かない点では同じですが、恋愛感情の捉え方が異なります。

アセクシャルは恋愛感情も抱かない一方、ノンセクシャルは恋愛感情の有無が関係ありません。そのため、ノンセクシャルのなかには、他者に恋愛感情を抱く人もいます。

なお、異性に対しては恋愛感情や性的欲求を抱かないものの、同性に対しては抱く場合、同性愛(ゲイ・レズビアン)といった別の性的指向に当てはまる可能性もあります。「異性との性的な関係を望めない」という悩みは、アセクシャルの人だけのものではありません。

 診断テストで決まるものではない

インターネット上には「アセクシャル診断」のようなテストもありますが、性的指向は医師やテストで完全に判定できるものではありません。

テストは自分の感覚を振り返るきっかけにはなりますが、結果が「アセクシャル」でもそうでなくても、それが一つの正解というわけではないのです。

自分のセクシャリティを知る手がかりは、「これまで誰かに性的欲求を抱いたことがあるか」「恋愛感情を抱いたことがあるか」「性的な関係がない生活を想像したとき、どう感じるか」といった、自分自身の感覚にあります。

ラベルは自分で選んでよい

アセクシャルやノンセクシャルなどの言葉は、自分の感覚を説明したり、同じように感じる人とつながったりするための道具です。当てはまる言葉があると安心できる人もいれば、ラベルを付けること自体に違和感がある人もいます。

実際、友情結婚相談所カラーズでは、相談に来た時点で自分のセクシャリティをしっかり自認している人は多くありません。アセクシャルやノンセクシャルは「性的欲求を抱かない」という特性であるため、同性を好きになったことで気づきやすい同性愛などに比べて自覚しにくいためです。

どの言葉を使うか、使わないかは自分自身で決めてよいことです。途中で考えが変わって別の言葉を選んでも構いません。「まだ分からない」という状態も、立派な一つの答えです。

もともと恋愛感情や性的欲求を抱かないことは病気ではないため、医療機関で治療を受ける必要はありません。

ただし、以前はあった性的な関心が急になくなった場合や、自分のセクシャリティについて悩み、心の負担が大きくなっている場合は、専門家に相談することで気持ちが楽になったり、別の原因が見つかったりすることがあります。

例えば、以前は性的な関心があったのに、急にまたは短期間のうちになくなったケースです。このケースでは、もともとのセクシャリティとは別に、体や心の不調が関係していることがあります。

また、自分のセクシャリティについて考えることがつらく、気分の落ち込みや不眠が続いているケースです。「周りと違う自分」を責め続けることは大きなストレスになります。専門家に話すことで、気持ちを整理しやすくなるはずです。

そして、パートナーや家族との関係で、性的な関係をめぐる悩みが大きくなっているケースも専門家への相談を検討しましょう。一人で抱え込まず、第三者に相談しながら、自分と相手の双方が納得できる形を考えていくことが大切です。

いずれの場合も、「なおさなければならない」という前提で相談する必要はありません。「自分の状態を知りたい」「困っていることを整理したい」という目的で相談してみてください。

性的な関係を望まないまま、パートナーや家族を持つことは可能です。恋愛感情や性的欲求を抱かない人同士であれば、お互いに無理をせず、信頼や家族愛をもとにした関係を築くことができます。その代表的な形が「友情結婚」です。

友情結婚とは、家族愛や信頼関係をもとに婚姻関係を結ぶ結婚の形で、夫婦間に性的関係がないこと以外、一般的な結婚と変わらず夫婦の形はさまざまです。

大切なのは、お互いの価値観を素直に話し合うことです。具体的な要素としては以下の内容が挙げられます。

  • スキンシップは必要か
  • 何が負担に感じるか
  • 同居するか別居するか
  • 子どもを望むかどうか

このような要素を事前に共有しておくことで、結婚後のすれ違いを防ぎやすくなります。

子どもを望む場合も性行為以外の妊活方法(シリンジ法の活用、人工授精や体外受精といった生殖補助医療)で子どもを授かることが可能です。

「恋愛感情や性的な関係がないとパートナーになれない」「家族を持てない」と決めつける必要はありません。自分にとって心地よい関係の形を、自分で選んでよいのです。

同じように感じている人たちは、自分の性のあり方について調べたり、同じ感覚を持つ人とつながったり、自分にあった生き方や結婚の形を選んだりしながら、それぞれの方法で自分の感覚と向き合っています。

よくあるのは、アセクシャルや関連する言葉について調べ、「自分と似た人がいる」と知ることで安心したというケースです。当事者のエッセイや体験談、SNSでの発信を読んで、自分の気持ちを言葉にできるようになった人も多くいます。

結婚を考える場面では、無理に周囲にあわせようとして苦しくなる人もいます。友情結婚相談所カラーズの会員様には、可能性を広げるためにセクシャリティを隠して一般の婚活をした経験がある方もいます。

しかし、「相手に申し訳ない」「つらい」といった理由で続けられなかった方が多くいらっしゃいました。こうした経験を経て、同じ価値観を持つ人と出会える友情結婚という選択肢にたどり着く人もいます。

また、信頼できる友人や兄弟にだけ打ち明け、無理に周囲にあわせることをやめたという人もいます。一方で、あえて誰にもいわず、自分のなかで納得して穏やかに暮らしている人もいます。このようにカミングアウトするかどうかも、人それぞれです。

恋愛感情や性的な関係を前提としないパートナーとの結婚を具体的に考えたい方には、友情結婚を専門とする結婚相談所に相談する方法があります。

友情結婚相談所カラーズは、2015年3月に設立された、日本初の友情結婚専門の結婚相談所です。

オンラインで活動できること、そして東京と名古屋にもオフィスを構え、全国の会員様にご利用いただいています。独身証明書といった公的書類による本人確認をおこなっており、結婚意欲の高い会員様が多く在籍しているのが特徴です。

成婚後は、成婚者同士が交流できる「カラーズファミリークラブ」も用意されており、それぞれの友情結婚のスタイルを築くためのサポートも受けられます。このように、友情結婚相談所カラーズは、安心して長期的に活動できる環境が整った相談所です。

入会相談予約 | 友情結婚相談所カラーズ

Q. 友情結婚って何ですか?

A. 友情結婚とは、恋愛関係にない者同士がお互いの考え方・相性・条件などの一致により、性愛はなくても、友情や愛情など様々な気持ちのつながりでwin-winな婚姻を結ぶことを言います。

所謂、偽装結婚(籍だけ・ビザ目的・金銭目的での結婚)とは異なり、多種多様な生き方がある中で、自分らしいライフスタイルを得るための選択肢の一つです。

Q. アセクシャル、ノンセクシャルとは何ですか?

A. アセクシャルは「恋愛感情も、性的欲求も抱かない性」。
ノンセクシャルは「恋愛感情はあるが、性的欲求は抱かない性」といわれています。
ただ、恋愛感情は測れないものでアセクシャルとノノンセクシャルの違いは曖昧なところもあります。
また、アセクシャルからノンセクシャルに年齢とともに変わる方もいらっしゃれば、その逆も然りです。
他人からするとアセクシャルでは?と思う方も、当人が「ノンセクシャル」であるとされればその方は「ノンセクシャル」となります。
セクシャリティはあくまでも自認な上に、定義づけはとても難しく曖昧なものです。

Q. 皆さんセクシャリティをしっかり自認されているんでしょうか?

A. 男性の約80%はゲイ、女性の約95%はアセクシャル、ノンセクシャルです。
会員様の大半は自分のセクシャリティをカミングアウトされていません。
男性の多くは思春期に自認された方が多いです。
一方、女性はここ数か月でセクシャリティの言葉を知って初めて自認した、といった方から、まだよくわからないけれども、、、と明確でいらっしゃらない方もいます。

Q. 子供が欲しいけどセックスしたくありません。友情結婚の場合はどうやって妊活を行うのですか?

A. こちらの動画「友情結婚で子供を希望される方の妊活方法」をご覧ください。
カラーズでは、子供を希望する場合は性行為以外の方法で妊活します。
いわゆる不妊治療とよばれるシリンジ法、人工授精、体外受精で子供を授かるため、日常的に性行為をする一般夫婦のように自然に子供を授かるということはありません。
そのため、双方が知識を持ち、協力しあって、【どんな方法で・どんな流れで・どのくらいの期間妊活を続けるか】といった話し合いが大切となります。

安心して婚活ができるように、カラーズでは子供を希望されるすべての会員様にブライダルチェックを行うことをお勧めしています。
ブライダルチェック|友情結婚相談所カラーズ

そのほかの質問は友情結婚相談所カラーズ「よくあるご質問」をご覧ください。

💡 同じ悩みを持っていた先輩たちの「成婚者の声」

「性的な関係にどうしても興味が持てず、恋愛や結婚をあきらめかけている…」
「一般的な婚活をしてみたけれど、相手に申し訳なくて途中で苦しくなってしまった…」

カラーズには、そんな不安や生きづらさを抱えながらも、性愛に頼らない「自分たちの信頼関係」を築き、理想の家庭やパートナーシップを叶えた女性・アセクシャル・ノンセクシャルの会員様がたくさんいらっしゃいます。

今回の記事でお伝えした「性的関係を前提とせず、自分らしくパートナーと生きる」道を選び、穏やかで安心できる生活を手に入れた成婚者のストーリーや実例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

▶ 成婚者の声①:「誰かと結婚する」という目的が「◯◯さんと結婚したい」という気持ちに変わった
(※一般婚活での葛藤や自身のセクシャリティに向き合い、「ただの結婚相手」から「一生のパートナー」へと気持ちの変化を深めて成婚に至った20代女性の手記です)

▶ 成婚者の声②:会う予定を立てる時に気が重くならないのは、自分の中で珍しいことだなと気づいた
(※一般の婚活を経て自身のセクシャリティを再確認し、「会う予定に気が重くならない」自然体でいられるお相手と出会って成婚に至った30代女性の手記です)

▶ 成婚者の声③:その人に幸せになってほしい、という思いやりは恋愛結婚以上に必要ではないかと思います。
(※一般的な婚活での悩みを経て、「恋愛前提の当たり前が合わなかっただけ」と気づき、互いを思いやる家族としての信頼関係を育んで成婚に至った30代男性の手記です)

▶ 成婚ストーリー・体験談一覧はこちら

----------------------------------------------

友情結婚相談所カラーズの無料入会相談はこちら

----------------------------------------------

恋愛結婚に違和感を感じている方は診断してみてください。

=====================
【書籍情報】
書名: 『友情結婚 新しい結婚の選択肢』
著者: 中村 光沙 出版社: 幻冬舎

安心かつ効率良く友情結婚相手を探せる
カラーズに入会相談を申し込む
代表中村
著者:代表中村

恋愛結婚に違和感がある皆様に、友情結婚が新たな選択肢になるよう日々情報を発信しています。興味がある方は一度入会相談にお越しください。

記事を検索する

下三角
下三角